政府関係者は、ブッシュ米大統領が16日、韓国のマスコミとの会見で、金大中(キム・デジュン)大統領の包容政策と統一についての考えに大幅な支持を示したのは、韓国政府の立場を配慮したものと評価している。
朴仙淑(パク・ソンスク)大統領公報首席秘書官は「ブッシュ大統領が今の時点で米朝対話について触れたのは意味あることと思われる」と述べて「米国はこれまで何度も北朝鮮との対話の意志を述べてきたが、同じ話でも誰がいつするかによって別の意味あいになる」と語った。
外交通商部の高官は「朝鮮民主主義共和国(北朝鮮)に対するブッシュ大統領の基本的認識は変わらないが、会見の焦点は北朝鮮との対話の意志を強調したところにある」と話した。
しかし、別の関係者は「ブッシュ大統領が訪韓を前に、食糧不足にあえぐ北朝鮮住民問題に繰返し触れ、大量破壊兵器(WMD)の脅威をこのまま見過ごさないと強く警告したのは憂慮せざるを得ない」と話した。
一方、与党民主党の李ナク淵(イ・ナクヨン)スポークスマンは「ブッシュ大統領が包容政策に支持を示したのは、米韓の対北朝鮮政策の根幹は大して変わらないことを確認したことで意味がある」と論評した。
野党ハンナラ党の張光根(チャン・グァングン)首席副スポークスマンは「ブッシュ大統領が要求した北朝鮮の大量破壊兵器と通常兵器の後方配置は、ハンナラ党が前から主張してきたものだ」と述べて「与党もこの問題について明確な見解を示すべきだ」と求めた。
尹鍾求 taylor55@donga.com · 李鍾鎡 jkmas@donga.com