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[スペシャル]摂食促進ホルモン発見される

[スペシャル]摂食促進ホルモン発見される

Posted February. 20, 2002 09:27,   

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食欲を調節するホルモンが初めて発見され、これを使った肥満と食欲不振治療薬の開発が活気を帯びている。

グレリン(Ghrelin)と名づけられたこのホルモンは、日本の国立心血管研究所の寒川賢治博士によって99年に初めて発見されて以来、これまで世界中から100件以上の関連論文が発表されたほど、関心が集まっている。

28のアミノ酸で構成されたグレリンは、最初成長促進ホルモンと考えられていたが、胃の中から分泌され、血液を通じて脳に伝わり、空腹感を感じさせるという事実が最近、明らかになった。

最近、英国・ロンドンのハンマスミス病院のスチーブン・ブルム博士のチームは、9人の志願者を対象にグレリンと食塩水を交互に注射した後、食欲の差異を調べた。その結果、グレリンを注射した時の食事の量が30%も増加した。

これに先立ち、米国・シアトルにあるワシントン大学のデービッド・カミングス教授のチームは、実験対象者10人の血中グレリン濃度を24時間追跡検査した結果、食事の直前にはグレリン濃度が、通常より平均して78%上昇し、食後に減少するという事実を発見した。

カミングス教授は「毎日リッツクラッカーを一個ずつ食べるとしても、1年に1ポンド(450グラム)ずつ体重が増えるという計算になるが、毎日30%ずつ余計に食べると、体重がどれだけ増えることになるか、想像にまかせたい」と語った。

現在、日本の科学者たちは、手術やエイズ、がん、心臓病などで食欲が大きく落ちている患者にグレリンを投与することで生存率を引き上げることに取り組んでいる。一方で科学者らは、胃から分泌されるグレリンの量を抑制できる物質を発見できれば、数十億ドルもの市場潜在力をもつ肥満抑制剤を開発できると期待している。



dongho@donga.com