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ジャングルの中の狭い水路紀行「見事な景色にうっとり」

ジャングルの中の狭い水路紀行「見事な景色にうっとり」

Posted February. 21, 2002 09:18,   

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それこそ、全くの手ぶらだった。軽い手荷物のほかに、手にしているのは旅行ガイドブックが1冊。ところが、今回の旅の感想を一言でまとめるなら「大当たり」だったと言える。「機敏な旅行戦略」のおかげで「一味変った経験に加えて、充実した楽しみ」を満喫できたからだ。

旅行は、多少不安な中での出発から始まった。ホーチミン行きの航空便は、濃霧で2時間も遅れて出発、結局午前1時近くになって、ようやく現地の空港に到着(5時間の飛行)した。予約してあったホテルから、約束した空港へのピックアップサービスが取り消されるのではと内心気にしていたが、幸い連絡を受けた現地の韓国人が暖かく出迎えてくれたことで、とりあえずホーチミンへの「ソフトランディング」には成功。

ところが、ホテルに向かうタクシーの中で、不安な思いは現実となってしまった。私たちの「無謀な」計画を聞いていた彼、情けないと思ったのか、それとも不びんに思ったのか、目玉の旅行情報を教えてくれた。その情報が、ずばり今回の旅の成功の肥やしとなったことは言うまでもない。

シン・カフェは、格安で簡単に食事を済ませられるカフェで、バッグパッカーの街パウラウにある。しかし、カフェよりは旅行会社として広く知られている。カフェが有名になるにつれ旅人の集会所のようになって以来、今ではカフェを兼ねた旅行会社として発展した。ツアーガイドは、いずれも流暢な英語を話す40代のベトナム人男性。

シン・カフェを訪ねなければならないもう一つの理由は、バスにある。まるで韓国にいるような錯覚を覚えるくらいだった。

▲ホーチミン・シティーツアー〓午前8時〜午後4時。午前中は、フランスによる植民地時代に建てられた、美しいフランス風のノートルダム聖堂と中央郵便局、彼らが最も憎悪して止まなかったパックス・アメリカーナを象徴する建物の「元駐越米国大使館」のほか、戦争の惨状を伝える写真や当時の兵器などを展示している戦争博物館などを見学。午後は、チャイナタウンとビンマーケット、ビンタンマーケットなど、大きな卸売市場を見てまわった。

▲グチトンネルとカオダイ寺院ツアー〓午前8時半〜午後6時。グチトンネルは、米国がベトナムに勝てなかった理由を象徴的に見せてくれる、巨大な地下トンネルの基地。川岸に沿って長さ数百キロに上る地下トンネルを掘り、それを基地化したべトコンは、この地下トンネルに隠れ、雨のような米軍の空襲に耐え抜き、頻繁に奇襲攻撃を行なって米国を悩ませていたという。カオダイ寺院は、ベトナム最大の宗教寺院として仏教、儒教、道教に加え、土着信仰とキリスト教、イスラム教に至るまで、さまざまな宗教が網羅された、華やかな建築様式が目立った。

▲ミト&メコンデルタツアー〓午前8時15分〜午後6時。ホーチミン市から、さほど遠くない所にあるメコン川の下流は濁流だったものの、周りのヤシの樹と川の景色が一緒になって織成す風光は、見事なものだった。桟橋からモーターボートに乗って三角州にあるプランテーション農場に渡り、おいしい果物を味わった後、再び船頭がろを漕ぐ渡し舟に乗り換えて、幅2〜3メートルの水路に沿って、ヤシの樹が生茂るジャングルを旅するユニークな水上ツアーだ。