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[社説]「日和見的」政治スタイル

Posted February. 25, 2002 09:28,   

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与党民主党の大統領候補選に出馬した韓和甲(ハン・ファガプ)常任顧問が、ライバル候補の李仁済(イ・インジェ)常任顧問に対し「党の歴史性と正統性をもった人物だけが、党の候補となるべきであるのに、李顧問はそのような正統性を備えていない」と非難した。韓顧問は「正統性がない人物は、権謀術数やうそで選挙を戦うため、党の候補選の公正を期すためには、追放しなければならない」と述べ「李仁済追放論」を展開した。

国民は、民主党の大統領候補間の争いにつべこべ言うつもりはない。候補者間の争いの判断と選択は、最終的に候補選に参加した民主党の代議員と党員、一般選挙人団(公募党員)の役割であるからだ。しかし現政権の「正統性を有する家臣グループ」出身の韓顧問の「李仁済正統性批判」は、現政権勢力の「日和見的」な政治スタイルという点で見過ごすことはできない。

李仁済氏の国民新党は、98年9月に国民会議と合党した。李氏は2000年1月に発足した民主党の選挙対策委員長に任命され、同年8月に民主党党大会で最高委員に選出された。韓顧問が、李顧問の正統性を問題視するなら、合党の際に反対するべきであった。そうせずに今になって「正統性がないから追い出さなければならない」というのは、最低限の政治道義にももとる行為だ。

李顧問の正統性の肩を持つつもりはない。彼の過去の「候補選結果への不服従」は、依然として国民の批判の対象だ。ただ指摘することは、現政権が「必要な時は引き入れて、そうでなければ切り捨てる」という浅はかな権力行為を繰り返している点である。

現政権は、この4年間繰り返された政略的「DJP野合と決別」で、国民に政治への不信と幻滅をもたらした。その一方で、政権党では「機会主義者は選択の対象となるだけで、尊敬の対象にはなれない」という独善的な発言が飛び交った。もはや他人をとがめる前に、自らを省みるべきである。