「李容湖(イ・ヨンホ)ゲート」を再捜査している特別検事(特検)チームは、
アジア太平洋平和財団(亜太財団)元常任理事の李守東(イ・スドン)容疑者が、
G&Gグループ系列社に対する金融監督院(金監院)の株価操作への調査が本格
化する前である99年6月と11月、2度にわたって、金監院の調査に関わって
いた事実を27日確認した。
特検チームは同日、李容湖被告から5000万ウォンを受け取った李容疑者に対
し、特定経済犯罪加重処罰法上のあっ旋収賄容疑で逮捕状を請求した。
ソウル地方裁判所は28日午前、令状に対する実質審査を経て、李容疑者の身柄
を拘束するかどうかを決める予定だ。
特検チームによると、李容疑者は99年6月、G&G系列社のインターピオンの
社外重役、都勝喜(ド・スンヒ)氏と李容湖被告に会い、インターピオンに対す
る金監院の調査を中止して欲しいという依頼を受けており、同年11月にはKE
P電子に関する依頼を受けて金監院に影響力を行使したことが分かったという。
特検チームは、李容疑者が元亜太財団事務副総長であるK大の黄(ファン)某教
授に、李容湖被告の依頼内容を金監院の金暎宰(キム・ヨンジェ)前副院長補に
伝えるよう指示した後、金氏が李容疑者の依頼を受け入れた可能性が大きいとみ
て捜査している。
とりわけ、特検チームは、インターピオンとKEP電子に対する金監院の調査が
本格化する前に李容湖被告がロビーを働きかけた事実を確認し、李守東容疑者側
の要請を受けた金氏が、G&G系列社の違法行為を黙認またはほう助した疑いを
取り調べている。
特検チームは、李容疑者に対する逮捕状で、李容疑者が、身柄が拘束されている
李容湖被告と、受け取った金の名目と返した情況について、供述内容を事前に決
めていたこん跡があるという見方を示した。
特検チームは、李容湖被告が李容疑者に金監院の株価操作への調査中止に向けて
ロビー活動を繰り広げた99年11月ごろ、李容湖被告と都氏が金監院を6回以
上も訪問し、金氏に会った事実を確認していて、金氏を近く再び召喚し株価操作
への調査中止要請を受けた経緯などについて取り調べることにしている。
特検チームはまた、金氏が李容湖被告と都氏の訪問記録を隠すよう金監院職員ら
に指示した容疑が確認されれば、証拠いん滅または証拠隠匿の罪も適用する案を
検討している。
一方、李容疑者はこの日、特検チームで「5000万ウォンはお小遣だっただけ
で、代価性はなく、後で返そうと思っていた」とし容疑を否定したものと伝えら
れた。
また、金氏は記者らとの電話インタビューで「金監院実務者らに圧力を加えたこ
とがなく、李容湖被告とも知り合いではない、電話を受けたり会ったりした事実
がない」という立場を強調した。
丁偉用 viyonz@donga.com · myzodan@donga.com