韓米両国は27日、南北の軍事的信頼醸成措置(CBM・Confidence Building
Measures)を始め、軍事的脅威の削減、軍縮、平和体制の制度化の4段階にわた
る韓半島緊張緩和案を作成したと発表した。
国防部はこのように発表し「昨年6月の韓米国防長官会談後に、在韓米軍司令部、
国連軍司令部、韓米連合軍司令部と共に、韓半島の緊張緩和に向けた共同研究チー
ムを発足させ、先ほど1段階CBM研究を終えた」と明らかにした。
さらに国防部は「韓米両国は、軍事的信頼穀の他にも、朝鮮民主主義人民共和
国(北朝鮮)軍が前進配備した長距離砲兵部隊の再配備問題を含む韓半島の軍事
脅威削減案、軍備制限などの軍縮問題、今後平和体制を法的に定着させる案など
に関して、共同研究を進めることで合意した」と明らかにした。
CBM共同研究の完了によって、韓米両国は、今後北朝鮮との対話や接触が再開
される際には、これを基に対北政策を推進するものと見られる。
国防部高官は「軍事的信頼構築から平和体制の制度化にわたる韓半島の緊張緩和
の全過程を韓米両国が膝を突き合せて共同研究することで、北朝鮮が韓国と米国
のどちらか一方を対話の相手に選んでも、韓国側の見解が反映される道が開かれ
た」と説明した。
さらに「最近米国大統領の発言で関心が高まった北朝鮮の通常兵力の後方配備問
題は、南北間に初歩的な軍事的信頼構築が形成された後に話し合われるだろう」
と述べた。
このような軍事的信頼構築案は、ブッシュ米大統領の訪韓(19〜21日)の際
にシュウォーズ在韓米軍司令官が報告し、ブッシュ大統領はこれに対し「すばら
しい案だ。スムーズな履行を期待する」と関心を示したという。
またこの案は、最近米国防総省と国務省にも報告され、米国議会には5月頃シュ
ウォーズ司令官が直接報告する予定だ。
成東基 esprit@donga.com