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[社説]またも政略的な政界再編か

Posted March. 04, 2002 09:54,   

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またも政略的政界再編か。

先月28日に野党ハンナラ党を離党した朴槿恵(パク・グンヘ)議員が、政界再編の「中心人物」なのか、単に火種を提供しただけなのかは、もう少し見守る必要がある。政界再編を否定的に見ることはない。世論調査の諸結果を見れば、かなりの数の国民が政界再編を望んでいることが分かる。しかし、国民が望む政界再編は、現在の地域政党構造を脱却し、国の未来に希望がもてる新しい政治勢力の出現である。一部の政治家や勢力間の「人為的で政略的かつ地域的再構成」とは、本質的に性格が異なる。

国民はこの点で、「朴槿恵離党以後」の政界再編の動きに、懸念の視線を送る以外にない。現在、政界を騒がせている政界再編論は、「反昌連帯の第3候補論」と「慶尚道(キョンサンド)候補論」に大きく分けられる。「反昌連帯論」とは、ハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)総裁に反対するすべての勢力が連帯しようというもので、「慶尚道候補論」とは、文字どおり慶尚道出身を与党の候補に立てれば、年末の大統領選挙で勝算があるというものだ。

与党民主党内最大の会派である中道改革フォーラムの会長、鄭均垣(チョン・ギュファン)議員は、党内の大統領候補選びが真っ盛りであるにもかかわらず、政界再編推進の意思を繰り返し表明している。鄭議員の主張は、政界再編をしてこそ政権の続投が可能性あるということで、「反昌連帯」に近い。なかでも中道フォーラムは、事実上「DJ親衛組織」として知られており、権力中枢の考えが含まれているのではないか注目される。そうすると大統領選挙を前に、民主党はわずか2年あまりで看板だけを掛け直そうというのだろうか。「慶尚道候補論」は、野党民国党の金潤煥(キム・ユンファン)代表の主張し続けてきたもので、金代表は「朴槿惠候補」を有力人物として挙げている。

結局、名分がどうであれ今の政界再編論は、政権続投と地域覇権主義という「政略的かつ人為的再構成」から一歩も抜け出せていない。国民はそのような政界再編を望んではいない。