イスラエルーパレスチナ衝突、エジプト仲裁へ

ブッシュ米大統領は５日、ホワイトハウスでエジプトのムバラク大統領と会い、中東の武力衝突を終息させる方策と両国間の交流協力について話し合った。会談の内容は明らかにされていない。

これに先立ち、ムバラク大統領は４日、中東の武力衝突の解決策としてイスラエルのシャロン首相とパレスチナ暫定自治政府のアラファト議長に対し首脳会談を開催するよう提案した。

ムバラク大統領は首脳会談の開催地に紅海付近にあるエジプトの休養都市シャルムエルシェイクを提案し、シャロン首相にはすでに首脳会談に出席するよう要請したと述べた。

同大統領は首脳会談を提案した背景について、ひとまず双方の対話を復活させた後、閣僚級の交渉に進展させようとする構想だと説明した。

ムバラク大統領は、シャロン首相から最近独自の中東和平案を提案したサウジアラビアのアブドラ皇太子との極秘会談を設定するよう要請があったことを明らかにした。

一方、パレスチナの武装した男が５日、テルアビブの食堂に銃撃を加え、少なくとも３人のイスラエル人が死亡し、およそ２０人が負傷した。この武装した男は現場で射殺された。