米プロ野球大リーグ進出に向けたニューヨーク・メッツ、徐在應(ソ・ジェウン、25、ノーフォークタイズ、写真)の足取りが軽い。テスト試合のマウンドに立つたびに好投を見せ、メッツのバレンタイン監督からよい評価を受けている。
徐在應は9日、フロリダ州で行われたボルティモア・オリオールズとの試合でも5回に登板し、2イニングを無安打無失点に抑えるパーフェクトピッチングを見せた。3回のテスト試合で4イニングを投げて1安打を許しただけで、無失点行進を続けている。バレンタイン監督は「今やボールを投げるのではなく、投手としての正確な『ピッ
チング』を見せている」と満足そうに言っている。
97年、米プロ野球に進出した徐在應は、これまで負傷で自分の実力を発揮できる機会をつかめなかった。99年、右ひじの手術を受け、「徐在應の時代はもう終わった」と言われていた。
しかし、着実なリハビリ訓練で再起に成功した徐在應は、去年から目立つピッチングで可能性を示した。
ニューヨーク・メッツのダブルAビンガムトン・メッツで5勝1敗、平均自責点1.99となり、再起の土台を作った彼は、マイナーリーグオールスターが出場する「ヒューチャースゲーム」でも先発として起用され、1イニング無失点。去年後半期からはトリプルAノーフォークタイズに昇格し、2勝2敗、平均自責点3.42となった。
徐在應は直球のスピードは、150kmを超えないが、チェンジアップなど変化球の駆使能力が優れ、制球力が完璧な投手。今年の、3回のテスト試合でも無四死球となっている。投手陣が厚くないニューヨーク・メッツのマウンド事情を考慮すると、徐在應は今シーズンでメジャーリーグ進出が確実となっている。
一方、10日のテスト試合では韓国選手が「総出動」した。アリゾナ・ダイヤモンドバックスの金炳賢(キム・ビョンヒョン)はサンフランシスコ・ジャイアンツ戦では1と3分の2イニングを投げて、2三振、1安打、無失点に抑え、シカゴ・カブスのチェ・ヒソブはミルウォーキー・ブルワーズ戦で2塁打2つを放ち、テスト試合の打率を0.471(17打席8安打)に押し上げた。
ボストン・レッドソックスのキム・ソンウはトロント・ブルージェイズ戦で1—0でリードしていた8回に登板し、1イニングを投げて、2安打、2四球の2点を許して初めて敗戦投手となった。日本のプロ野球、オリックスの具臺晟(ク・デソン)は9日、ダイエーとのテスト試合で2イニング投げて、無安打無失点に抑えた。
金相洙 ssoo@donga.com