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李守東容疑者宅からマスコミ税務調査書類押収

李守東容疑者宅からマスコミ税務調査書類押収

Posted March. 11, 2002 10:33,   

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「李容湖(イ・ヨンホ)ゲート」の特別検事(特検)チームは、アジア太平洋財団(亜太財団)の元常任理事、李守東(イ・スドン)容疑者の自宅から、マスコミ各社への税務調査と次期政権継続などに関する書類を押収、精密分析中だと10日明らかにした。

これらの書類の作成者はまだ確認されていないものの、亜太財団や財団の関係者が作成したことが明らかになれば、マスコミ各社への税務調査が、政権の中核によって企画、演出された証拠になるものとみられる。

特検チームはまた、金大中(キム・デジュン)大統領の次男の金弘業(キム・ホンオプ)亜太財団副理事長の側近である金盛煥(キム・ソンファン)氏が、借名口座に巨額の資金を管理し、李守東容疑者に1億ウォンを渡した手がかりをつかんだ。さらに、彼らの口座追跡の過程で名目不明の10億ウォン以上の資金を発見、その出所と用途を調査中だ。

▲マスコミ改革と次期政権へ継続、人事介入に関する書類〓特検チームは9日に中間捜査結果を発表し、李守東容疑者の自宅を家宅捜索して、「統治権を強化するためには、新聞社の改革が急がれる」という7ページの書類や「地方マスコミ改革案」、「次期政権への継続可能性を高めるための案の研究」などの書類を押収したことを明らかにした。

特検チームは、書類の作成者はまだ確認できておらず、具体的な内容もまだ明らかにできないと語った。

特検チームの周辺からは、李守東容疑者の地位や書類のタイトルなどから、書類は李容疑者が個人的に作成したものではなく、財団内部か政権の核心と密接な関係のある団体で作成された可能性が高い、という観測が出ている。

特検チームは、書類の作成の経緯や作成者らについて、検察の手で捜査する案と、特検法の改正後に特検チームが直接捜査する案を検討中だ。

亜太財団は「書類は財団とは関係のないもので、いつ誰がどうやって作成したのか分からない」と言っている。

特検チームはさらに、李守東容疑者が海軍参謀総長など、軍と警察の人事の依頼や、ワールドカップ大会の上岩(サンアム)競技場の売店やワールドカップ競技場記念品売場の運営と賃貸などの利権に関与した内容を含んだ書類も押収した。

なかでも「海軍参謀総長管理案」には、後任総長の人選に関連して、海軍の将軍の人事状況や慶尚道(キョンサンド)偏重の実態、陸・海・空軍総長の比較分析のほか、総長候補3人に対する人物評価まで含まれていた。

李容疑者は特検で「この書類は、海軍作戦司令官から手助けの意味で受け取り、人事には介入しなかった」と主張した。

▲李守東容疑者の秘密資金の捜査〓特検チームは、金盛煥氏が実際の持ち主である環境清掃員金某氏名義の借名口座から小切手で発行された1億ウォンのうち、李容疑者本人の口座に1300万ウォン、李氏の妻の口座に3100万ウォンが入金されていた事実をつかんだ。残りの5600万ウォンのうち、1000万ウォンは亜太財団関係者らが裏書きして使ったと、特検チームは明らかにした。

特検チームはこの他にも、10億ウォン以上の巨額の資金が入金されている借名口座を見つけ、李容疑者と金盛煥氏が、この口座を管理したかどうかを捜査中だ。

特検チームはさらに、金融監督院(金監院)が99年末に、李容湖被告の系列会社の株価操作をめぐる捜査で、李被告を告発の対象から外したことと関連し、当時金監院の公示調査室長であった尹某氏が、調査チームの告発意見を黙殺した事実を突き止めた。尹氏は昨年11月から世界銀行(IBRD)への派遣勤務で米国に滞在中だ。



丁偉用 viyonz@donga.com · myzodan@donga.com