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米のテロとの戦い第2段階に「内外の敵」

米のテロとの戦い第2段階に「内外の敵」

Posted March. 13, 2002 14:08,   

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ブッシュ米大統領は同時多発テロから半年の11日、アルカイダとタリバーンの残党の掃討に向けて、アフガニスタンに次ぐ対テロ戦の第2段階に着手することを宣言、国際社会の連帯を促した。

しかし米国内外では、このような戦線拡大の流れに対して懸念と批判の声が高いと、ウォールストリートジャーナルが同日報じた。米民主党は、終わりのない戦線の拡大を深刻に憂慮しており、長年の同盟である欧州までもテロ介入の明確な証拠なしにはイラクへの攻撃は困難であると消極的な態度だという。戦線拡大が予想される他の地域でも、米国の軍事戦略は明確な方向性と目標を欠いているという指摘も受けている。

▲戦線拡大論争〓米国内で、民主党を中心に、テロとの戦いの確実な方向性と「出口戦略」の提示を求める攻勢が強くなっている。

ブッシュ政権は、アフガニスタンに次いで、グルジア、フィリピン、イエメンなどの地域で戦線を拡大しているが、これら地域は、軍閥諸勢力が入り乱れて激しい混乱の様相を呈しており、米軍の戦略がなかなか見えてこないという。

米上院民主党のトーマス・ダシュル院内総務は最近、「正直に言って、どこに進もうとしているのか見当がつかない。イエメンに行く戦略を論議する途中で、フィリピンに行き、また他の所に行くというやり方だ」と語った。国防戦略家たちは、ブッシュ政権のテロ戦線拡大が「高コストのうえ終わりのない構図」に進んでいると批判した。

▲アフガン戦争は終わったのか〓米国は、アフガン戦の核心目標であるオサマ・ビンラディン氏を見つけ出すのに失敗しただけでなく、東部山岳地域で大々的に展開している「アナコンダ作戦」も別段の成果を得られずにいる。アフガン戦の「早期終結」は、すでに流れたという声も聞かれる。

アフガン戦最大の同盟国であるパキスタン政府の微温的な態度も、米国を困らせている。米国は長期にわたってイスラム過激派組織と関係のあったパキスタン内の非協力的な情報機関のせいだと分析している。

▲アジア地域での難関〓米国は、アルカイダと関係のある過激イスラム組織が存在する一部のアジア国家での戦争遂行に多くの困難を強いられている。

米国は、フィリピン南部のバシラン島にあるイスラム過激派組織「アブ・サヤフ」が、アルカイダに戦争資金を支援した事実をつかみ、100〜200人をバシラン島に派兵するなど、活発な作戦を展開している。しかし、フィリピン軍の戦争遂行の能力不足のため作戦が思うように進まないうえ、フィリピン政府が自国の悩みの種である「イスラム解放戦線」の掃討を米軍に求めるなど、テロとの戦いが変質しているという指摘を受けている。

インドネシアでも、米国への協力に積極的なメガワティ大統領と協力の意思のない軍部勢力間の意見の食い違いで、作戦が困難となっている。そのうえ、軍部を説得するために軍事支援の増加を試みる米政権に議会が反旗を掲げた。



havefun@donga.com