「李容湖(イ・ヨンホ)ゲート」特別検事(特検)チームは12日、去年11月に李守東(イ・スドン)前アジア太平洋財団(亜太財団)常任理事に李容湖被告の捜査状況を教えた検察幹部についての捜査に関連して、李守東容疑者の自宅と事務所の通話内訳を分析した結果、ある検察幹部が李守東容疑者と集中的に通話していた事実を確認したと発表した。
このため特検は、携帯電話2つの通話内訳が届き次第、追加状況を確認した上、この幹部を召喚して取り調べる方針だ。
また特検は同日、李守東容疑者の自宅から押収した「政権再創出と言論改革」関連文書の作成者と作成経緯などについて捜査したが、李守東容疑者は引き続き陳述を拒否していると述べた。
特検はこれとともに、金大中(キム・デジュン)大統領の次男、金弘業(ホンオプ)氏の高校の同窓である金盛煥(キム・ソンファン、前S音楽放送社長)容疑者のソウル方背洞(バンベドン)にある自宅と個人オフィス、S音楽放送の事務所で押収したパソコンのハードディスク2つと各種書類を分析している、
金容疑者は自分の借名口座に入ってきた1億ウォンが、小切手で李守東容疑者夫婦と亜太財団関係者などに流れ込んだ事実が特検の捜査で明らかになったことで、行方をくらましている状態だ。
特検は特にこの小切手が去年初めに発行されたことに注目し、去年、金容疑者が金弘業氏に1億ウォンを貸し、この金が今年初めに亜太財団の退職金中間精算に使われたという亜太財団の弁明は信じ難いとして、金容疑者の行方と金の出所や用途などの把握に力を入れている。
吉鎭均 myzodan@donga.com · leon@donga.com