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[オピニオン]5回目の新党結成か

Posted March. 14, 2002 09:26,   

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目まぐるしく展開する政界を見ていると、新党がすぐにも結成されそうだ。朴槿恵(パク・グンヘ)氏は、なぜそうも急いでハンナラ党を離党したのか。金徳龍(キム・ドクリョン)氏や姜三載(カン・サムジェ)氏の微妙な言動は、いかなる意味を含んでいるのか。民主党は、一度突き放した金相賢(キム・サンヒョン)氏をなぜまた受け入れたのか。民主党の党内予備選挙に出馬した韓和甲(ハン・ファガプ)氏は、なぜ早くも「重大決心」を云々するのか。高建(コ・ゴン)氏が、ソウル市長への再出馬の意思を明らかにしない理由は何か。鄭夢準(チョン・モンジュン)氏の名が、なぜしきりに持ち上がるのか。そして、民主党内の金大中大統領の親衛組織で知られる「中道改革フォーラム」は、なぜ政界改編論を論じつづけるのか。さらに、フォーラムの会長、鄭均桓(チョン・ギュンファン)氏が、院内総務と最高委員になったことも注目に値する。朴槿恵氏と李壽成(イ・スソン)氏は、すでに新党に合意済みだ。

政治は生物である。すべての政治状況は、一見ばらばらのように見えるが、実際には密接に有機的に関連している属性があるという点を見落してはいけない。なぜ、よりにもよって地方選挙を3カ月あまり残し、大統領選挙を9ヵ月後に控えた今なのか。現政権のこの4年間には、昨今のような動きが現れるほどのことはなかったが、最近になってすべての事の発端が、一度に現れたというのだろうか。二大選挙を目前に控え、劇的な效果を狙う波状作戦が展開されているのだ。

ところで、現在明らかになっている状況を総合すると、究極的な目標は、これまでの各種世論調査の結果からも明らかな、李会昌(イ・フェチャン)対李仁済(イ・インジェ)の大統領選対決構図であることが見てとれる。これは尋常ではない。党内予備選挙で李仁済氏が大統領候補になることと、いかなる関係あるのか疑問を抱かずにはいられない。李仁済氏であれ、他の候補者であれ、予備選挙で民主党大統領候補として確定されたならば、彼らが民主党を去る理由はない。ならば民主党を根本から揺さぶろうと考えているまだ姿を見せない勢力がいるのではなかろうか。

しっかりと目を光らせなければならない。新党の発起人たちは、どのような純粋で新鮮な結党理由を掲げるのか。新党推進は自発的なのか。自分でもわからない「見えない手」によるものなのか。そして、最終的に新党にはどういった面々が参加するのか。このような質問を投げかける理由がある。はたして新党は現政権勢力とどういう関係があるのか。看板だけをかけ替えた政権継続の試みではないのかという疑問だ。先日、大統領府側はこれを強く否定した。にもかかわらず、このような疑問を容易に捨てることができない理由がある。包み隠さずに言うと、政治的起伏のたびに、その現象をうまく切り抜けた金大統領の結党経歴のためだ。大統領は党問題に介入しないと言うが、まだ党籍をもっており舞台裏にいるにすぎない。身動きがより楽なことだろう。

85年2月に米国から帰国した金大統領は、87年11月の13代大統領選挙と国会議員総選挙を控えた時点で平民党を結成したのを始め、これまでの15年間で合わせて4つの政党を作った(民主党91年9月、新政治国民会議95年9月、新千年民主党2000年1月)。大ざっぱに4年に1度の割合だが、あいにくすべて大統領選挙と総選挙を控えた時期を選んだ。92年12月の14代大統領選挙で敗北した金大統領は、政界引退宣言とともにイギリスに発ったが、6カ月後には帰国して作ったのが新政治国民会議だ。それまで所属していた民主党から新党賛同勢力を率いて勢いよく党を飛び出した日、ソウル市内のスイスグランドホテルで夜更けまで行われた激論の会議場面を今でも覚えている人は多い。当時が思い出されるのは、その時の民主党と今の民主党が名前も同じであり、政治的にも似た位置に置かれていると考えるからだ。次第に増幅する民主党予備選挙のかっ藤が内紛へと爆発すれば、党の進路に致命的となり、分家の名分も容易に得ることができる。

金大統領の結党は、選挙を6カ月ないし8カ月残して行われるという一定の傾向を見せている。したがって今度の新党の出現時期は、4月から6月の間が有力だと予測でき、実際にそのような報道もある。

新党が政権勢力と関係があるのかどうかは、すぐに明らかになる。少なくとも地方選挙以後、そして大統領候補を立てる頃には、身を潜めていた面々が出てこずにいられない。政治家たちは生き残りをかけて、手ごろな人材をあちこちから引き入れることで、離合集散するかもしれない。「政治9段」と言われるが、はたして国民のための政治9段だったのか。今日の政治が歪曲されて秩序が崩れ、規範が消えたのも、このような厚顔さのためだ。「見かけだけの政界改編」なら、新党は混乱だけをもたらす。

新党の影に隠れた「見えない手」やその手に惑わされた政治家たちに、一こと言っておきたい。国民はそれほど愚かではない。

崔圭徹(チェ・ギュチョル、論説室長)