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北朝鮮脱出者25人、きょう午後ソウルへ

北朝鮮脱出者25人、きょう午後ソウルへ

Posted March. 16, 2002 09:40,   

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韓国への亡命を求めて、中国北京駐在スペイン大使館に駆け込んだ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の脱出者25人は、早ければ16日午後、韓国ソウルに入国するものとみられる。

政府の幹部は、これら脱出者が15日午後2時北京を出発して、第三国のフィリピン・マニラに無事到着したことを伝え、健康診断を受けて、心理的なストレス状態から回復し次第ソウル行きの飛行機に乗ると語った。

フィリピン政府の消息筋によると、25人はフィリピン政府の関係者とマニラ駐在韓国大使館の職員の案内を受ける予定であり、韓国へ出発する前に隔離されるという。

これに先立って、中国の朱鎔基首相は同日正午、第9期全国人民代表大会(全人大)第5次会議の閉幕での記者会見で、「中国外務省は(これら脱出者らの身柄引き受け問題について)該当大使館(スペイン大使館)と協議して合意に達した」と明らかにした後、「脱出者問題は法にしたがって処理され、直ちに結果が出るだろう」と語った。

これに関連して、外交通商部の李泰植(イ・テシク)次官補は、15日のブリーフィングを通じて、「中国政府とスペイン政府が韓国側の希望と期待をよく考えて、最大限の外交努力を傾けた結果だと考えている」とし、両国の努力を評価した。李次官補は特に、中国に対して、「国際的に人権問題についてそれなりに見合った努力をした結果だと思う」との見解を示した。

韓国政府は、亡命希望者らが北朝鮮に送還されないで、予想より早い27時間で韓国行きが決まるように配慮したことについて、中国とスペイン政府に謝意を伝えたものとみられる。

しかし中国は従来の方針通り、25人に対して、1951年の難民条約が規定した「難民」の地位は与えなかった。駐中韓国大使館は、これら25人に臨時旅行証明書を発給した。

入国すれば、他の北朝鮮脱出者と同じように△政府関連省庁の合同審問△脱出者の定着支援機関であるハナウォンへの入所△国内定着の手続きを踏むことになる。

これら25人は同日外交官ナンバーをつけた12人乗りのワゴン型車両3台とジープに分乗して、午後2時3分ごろスペイン大使館の正門を出て、すぐに首都空港に直行した。



金影植 ljhzip@donga.com · spear@donga.com