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西欧の政治傾向、右寄りへ変化

Posted March. 16, 2002 09:40,   

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2000年代に入って、西欧の政治傾向が急速に右翼に偏っている。17日に早期総選挙を行うポルトガルで中道右派の社民党が勝利するという展望が優勢になり、90年代後半に左派政権が優位を占めた西欧で、右派の勢力範囲が広がる政治構造の変化が予告されておる。米国のブッシュ保守政権の登場とあいまって、西方先進各国は激しい保守化の波に巻き込まれているのだ。

▲西欧の激しい右派ブーム〓1997年当時、クリントン米大統領とトニー・ブレア英首相が中道左派路線を打ち出す世界の政府指導者の会である進歩首脳会談を開いた時は、欧州連合(EU)加盟国15カ国のうち11カ国に左派政権ができていた。

しかし、その後オーストリア、スペイン、イタリア、ノルウェー、デンマークの5カ国で、左派から右派への政権交代が行われた。今年、大統領選挙と総選挙が予定されているドイツ、フランス、オランダ、スウェーデンでも、左派政権党は激しい挑戦にさらされている。

▲何故右寄りになるのか〓「政治サイクル」によるものという分析がある。

90年代後半に西欧で左派が勢力を得たように、2000年代には右派が優勢の雰囲気を迎えているというのだ。フランスのルモンド紙は「欧州の左派がソ連の崩壊以降、進歩という新たな展望を模索したように、今回は右派が冷戦とサッチャーリズムから脱して新たな価値を模索している」と説明している。

新経済の広がりにつれ、福祉より成長を重視する右派政権の立地が拡大するのは当然の成り行きだと分析する人もいる。左派から右派への政権交代が行われる場合、ほとんどは左派の経済運営に原因がある。

しかし、米国をはじめとした西方先進各国の右派優勢が国益外交を浮き彫りにして国家間の利害関係の衝突をもたらすという否定的な見通しもある。



朴濟均 phark@donga.com