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トウガラシ入り「かき」の塩漬け 忠南看月島

トウガラシ入り「かき」の塩漬け 忠南看月島

Posted March. 22, 2002 10:26,   

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●看月島(カンウォルト)に行こう

トウガラシ粉入りの牡蠣(かき)の塩漬け、「オリグルジョッ」の本場である忠南瑞山(チュンナム・ソサン)の看月島を訪ねてみよう。ここでは昨年の冬から牡蠣がちょうど食べごろだ。中でも、牡蠣の塩漬けは4月下旬まで潮の香りを思う存分味わえるほど新鮮だ。西洋では英語のアルファベットに「r」が入らない月(5月〜8月)には生牡蠣を食べないほうがいいということわざもある。

ゴムの長靴を準備して行くといい。干潟に入ると足を踏み出すたびに潮の香りがぷんと匂う。海水の近くには牡蠣を取るアジュンマ(おばさん)たちが群がっている。深く腰を曲げて、先が尖った長いキリのようなものを利用して牡蠣の固い貝殻を割っては中身を籠の中に入れるまで3秒とかからない。籠の中のみずみずしい、おいしそうな牡蠣を見ると調味料(チョコチュジャン、酢入りのトウガラシ味噌)などなくてもそのまま食べたくなるほどだ。

牡蠣だけではない。タイラギ、アカガイなど各種の貝類が多くあり、かもや名も知らない渡り鳥がくちばしで割って食べる光景もよく目につく。

牡蠣はソウルの魚市場で見られるものと多少差がある。黒味が薄く、もっと厚みがある。干満の差が大きく、半日は海に、半日は陸地にあがる看月島の牡蠣は特有の舌に絡み付くような味が逸品だ。

看月島は西海岸高速道路が開通したおかげで、ソウル都心から車で2時間〜2時間30分。西海(ソヘ)大橋を過ぎて洪城(ホンソン)インターチェンジで下りて安眠島(アンミョンド)方面の「現代建設AB地区防波堤」に行くと広い干潟に出る。

●どこで食べるのか

看月島の広い干潟にそって、6、7軒の食堂でトウガラシ粉入りの牡蠣の塩漬けと牡蠣料理、刺し身などを売っている。ソウルの人々の口に合う食堂のひとつは「オトゥギ刺身料理屋」(041−662−2708)。りんごや梨、ニンジンなど各種の野菜に酢入りのトウガラシ味噌を入れて混ぜた「牡蠣のあえもの(2万ウォン)」のぴりっとスパイシーな味が醍醐味だ。自然産のコクチバス、ヒラメ(1人前2万〜4万ウォン)を食べて、トウガラシ粉入りのメウンタン(汁物の一種)が煮込んだ時におかずとして出された牡蠣の塩漬けを入れていっしょに煮て食べると、さらに味が濃く、ぴりっとした風味を楽しむことができる。塩で味付けした貝汁に牡蠣とラーメンを入れたのも格別だ。

栄養食の「牡蠣入り炊き飯」は「クンマウルグルバップチップ」(041−662−2706)が有名だ。なつめ、栗、ニンジン、キノコ、クルミ、銀杏に牡蠣を入れた炊き飯料理。ソウルで食べる「栄養トルソッバップ」のように、熱い小さな釜みたいな器に盛られて出される。牡蠣特有の香りと味を楽しむことができる。牡蠣に食欲をそそられたためか、普段より大目に入った。海草、牡蠣、貝入りの汁も出される。8000ウォン。

「ソムマウル看月島牡蠣の塩辛」販売場(041−669−1290〜1)ではトウガラシ粉を使わない新鮮な牡蠣の塩漬けを1キロあたり9000ウォン、2キロで1万7000ウォンで販売している。宅配便での配送も可能で、手数料は1000〜3000ウォンほど。



cij1999@donga.com