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洪明甫、黄善洪「ベテラン万歳」フィンランド戦勝利

洪明甫、黄善洪「ベテラン万歳」フィンランド戦勝利

Posted March. 22, 2002 10:26,   

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ベテランは生きていた。「解決マン」はやはり黄善洪(ファン・ソンホン、34、柏)。ここに洪明甫(ホン・ミョンボ、33、浦項)の頼もしい後方支援があった。

20日に行われた韓国サッカー代表チームの試合が新鮮に映ったのは、選手たちの生まれ変わった姿のせいだけではなかった。90年代初期からともにプレーしてきた代表チームの「二人の兄貴」が攻守で活気を吹き込んだのを見て、黄善洪は大喜びしただろう。

フィンランド戦。今年に入ってから1勝4敗2引き分けと不振に陥っていた代表チームのAマッチ戦績に1勝を加えた決勝ゴールは、試合の終盤に黄善洪のつま先から生まれた。黄善洪はワールドカップ(W杯)本大会のエントリーに含まれることを確信したかのように、勢いでさらに頭で1ゴールを加えた。

黄善洪は試合を前に後輩選手たちを集めた。兄貴として一言。「これからは勝つ試合をしよう」という言葉に刺激された後輩たちのプレーする姿は以前とは違っていた。

黄善洪は何かとW杯との縁がなかった。90年のイタリアW杯では代表チームに選ばれながらも出場機会に恵まれず、94年米国W杯ではドイツ戦でゴールを入れたが、決勝トーナメント進出の成否を握るボリビア戦ではシュートを相次いで外した。98年フランスW杯でも負傷のため遠征に同行しても1試合も出場できなかった。そのため2002W杯にかける期待は人一倍だ。

洪明甫は韓国選手のなかで唯一本大会で2ゴール入れた「W杯スター」。しかし今回の代表チーム選抜には紆余曲折があった。体力が問題と指摘された上に、負傷まで重なり9カ月も代表チームから外されていた。「洪明甫の時代は終わった」という悪評までささやかれたが、今回の欧州転地トレーニングを通して粘り強く復活、ヒディンク監督の信任を得た。

フィンランド戦でずば抜けたディフェンス力と攻守のコントロール力を見せ、フィンランドのアンティ・ムリネン監督から「洪明甫がいるおかげで韓国はW杯本大会でよい成績を収めるだろう」と賞賛された。

いつにも増して「若い血」が勢いづく「ヒディンク師団」。しかし二人のベテランはこれ見よとばかりに健在ぶりを見せ付け、「ベスト11」入りに拍車をかけている。



朱性元 swon@donga.com