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「向こうが見えない!」史上最悪の黄砂 全国を覆う

「向こうが見えない!」史上最悪の黄砂 全国を覆う

Posted March. 22, 2002 10:25,   

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21日、全国を黄色く染めた黄砂によって、この日ソウルの平均ほこり汚染度は測定を始めて以降史上最高値の1㎥当たり1279㎍になるなど、最悪の大気汚染状態となった。

全国が最悪の黄砂に覆われたなか、21日ソウル地下鉄2号線江南(カンナム)駅前の横断歩道を渡っている市民らの後ろに、江南大通りの高層ビルが黄色い霧に包まれたように薄暗く見える。測定単位地域別の汚染度はさらに高く、午前11時ソウル道峰区(ドボング)バンハク洞の微細ほこりの濃度は1784㎍にまで上がり、1日環境基準(150㎍)の11倍、年間環境基準(70㎍)の25倍という珍記録となった。

また、ソウル龍山区漢南洞(ヨンサング・ハンナムドン)は一時1610㎍のほこり汚染度を見せ、仁川市(インチョンシ)ケヤン洞の総ほこりも1316㎍という記録的な数値となった。この日の黄砂で地方空港の気象が悪化し、麗水(ヨス)、蔚山(ウルサン)、浦項(ポハン)、木浦(モクポ)、釜山(ブサン)、束草(ソクチョ)空港など6つの地方空港と金浦(キムポ)空港を行き来する往復70便余の国内の空の便が欠航した。21未明から全国を覆っている黄砂は22日まで続く見込みだ。

気象庁は「中国北部の内陸部から偏西風に乗って飛来した黄砂が22日まで強い風とともに全国を覆うだろう」という見通しを示した。

今回の黄砂は今年に入り中国内陸部で発生したもののなかで最もひどいもので、土ぼこりのなかにアルミニウムや鉛など重金属成分が含まれているものと伝えられ、大気汚染だけでなく土壌汚染も引き起すほか、目や呼吸器の疾患などを起す恐れが大きい。

気象庁関係者は「昨年、ソウルの黄砂発生日数は27日で、ここ40年来で最もひどかった。今春も黄砂の発生源である中国北部地方で高温乾燥な状態が続き、黄砂が昨年に劣らず頻繁に発生するはずだ」と述べた。



李浩甲 shchung@donga.com · gdt@donga.com