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「司祭のセクハラ」米カトリック界に危機広がる

「司祭のセクハラ」米カトリック界に危機広がる

Posted March. 27, 2002 09:34,   

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「危機のカトリック、自ら救われるだろうか」

米国で司祭らのセクハラ事件が相次いで暴露され、カトリック教会が重大な局面を迎えつつあると、米国の主要メディアらが連日報じている。

とりわけ、米カトリック界で最も有名な人物であるエドワード・エガン・ニューヨーク枢機卿が、コネチカット州・ブリッジポートの司教時代、児童への性的いやがらせで告訴されたため他の地方に移された司祭をブリッジポートに再び戻させた事実が分かり、同司祭の去就に関心が集まっていると、ニューヨークタイムズが最近報じた。

▲合意補償金だけでも10億ドル〓時事週刊誌のタイムは、最新号(4月1日付)のカバーストーリーで「1985年、ルイジアナで司祭の児童への性的いやがらせ事件が暴露されて以降、これまでに米全域で似たような事件が絶えず起きており、これまで被害者と合意された補償金として10億ドル(約1兆3000億ウォン)以上が支出された」と伝えた。

聖職者のセクハラ事件に対する懸念が深まっているのは▽被害事実がきちんと公開されず△犯罪なのにもかかららずカトリック内部で取り扱っているため、加害者の処罰が微弱で△カトリック教会の同問題への対処能力が足りないという認識のため。

カリフォルニア州ベントゥラ郡では、最近、カトリック教区が、児童への性的虐待事件を起こした6〜12人を司祭職からで追い出したが、リストを公開せず、被害者らにも口を閉ざすようにしたと、ロサンゼルスタイムズが25日報じた。

USニュースアンドワールドリポートの最新号(4月1日付)のカバーストーリーは「カトリック教会が微温的に対処してきたために、こうした犯罪が絶えず起こってきたとし「今後、司祭への疑問が深まり、カトリックの道徳性が大きく傷付けられるようになるだろうと指摘した。

▲相次いだ被害ケースの暴露〓今年に入って同問題が浮き彫りになったのは、ボストン・グローブが1月、ジョン・ゴーガン司祭(66)のセクハラ事件を暴露して以来。

同紙は、10歳の少年を性的に虐待した疑いで、1月に10年の刑を言い渡されたゴーガン司祭が、ここ30年間余にわたって、およそ130人の少年に性的虐待行為をしてきており、この事実を知っていた大教区は、外部に同事実が伝えられることを恐れて、事実を揉み消すのにきゅうきゅうとしていたと報道した。

この報道に続き、米全域で似たような被害ケースが相次いで暴露され、カトリック教団指導部のセクハラ事件に対する処理が誤っているとの世論が作られ、信徒の75%が不満を示す調査結果も最近伝えられた。

ニューヨークタイムズは被害者の事例を紹介しながら「以前は、司祭の誤った行動を口に出すと、父母や教会からむしろ叱られたため、幼い被害者らは暴露することを考えることもできなかった。教会内部でも反省の声が出ているが、抜本的な改革は次期ローマ法王がだれになるか次第だ」と指摘した。

カトリック側では、復活節のメッセージなどを通じて、謝罪の意を示しながら、6月、米大司教協議会でこの問題を本格的に取り扱いたいと明言しているが、教会改革を求める声が高まっている。



konihong@donga.com · kimsk@donga.com