野党ハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)総裁は26日、総裁職の廃止とともに、5月の全党大会で、最高委員が党を運営する集団指導体制を導入すると明らかにした。李総裁はまた、この最高委員選には出馬しないと宣言した。
李総裁が、党内の非主流派が求めていた大統領選挙前の集団指導体制導入を受け入れたことで、長期化の様相を呈していたハンナラ党の内紛は、ひとまず収拾の局面に入る模様。李総裁はまた、これを契機に本格的に大統領選の準備に入るものとみられ、政局は、民主党の大統領選挙予備選挙とともに、急速に大統領選の局面に突入するとみられる。
李総裁は、26日、ソウル汝矣島(ヨイド)の党本部で緊急記者会見を開き、政治革新と政権交代への国民の要望に応えるために、集団指導体制を導入することを提案した。
さらに「私には私心がなく、総裁という座に執着する考えはみじんもない。無能で腐敗した現政権と交代して国民に安定と希望の明日をささげるために、すべてを投げ出す覚悟ができている」と述べた。
李総裁はまた「近いうちに総裁権限代行を指名して、総裁を辞任する。副総裁団の辞任によって新たに構成されることになった党運営特別機構で、具体的な集団指導体制導入案が決まれば、全面的にそれに従う」と述べた。
李総裁は側近をめぐる論争について「側近であれ、家臣であれ、虎の威を借りる狐に過ぎず、不公正な予備選挙は容認できないが、特定人物に出馬しないように促すことは総裁の権限外だ」というこれまでの立場を繰り返し確認した。
集団指導体制導入を求めてきた金徳龍(キム・ドクリョン)洪思徳(ホン・サドク)議員は、李総裁の記者会見をうけ「27日中に立場を明らかにする」と語った。
宋寅壽 issong@donga.com