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[社説]政界再編と「左傾化」

Posted March. 28, 2002 10:59,   

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与党民主党の大統領候補を選ぶ予備選挙(競選)に立候補している盧武鉉(ノ・ムヒョン)候補が、政界再編の推進を公の場で明らかにしたことで、注目される。さらに、同じく競選候補の李仁済(イ・インジェ)候補側は「民主党が急進的な左傾化に向かうことを憂慮している」とするなど、民主党のアイデンティティーについて疑問を投げかけている。

盧候補が主張している政界再編の骨子は「政策と理念を中心に政治構図を再整備する」という名分の下、志をともにするハンナラ党議員を迎え入れるようにし、そうすることで多数議席の与党をつくるというのである。

結論から言えば、盧候補が主張する政界再編のやり方は、政府与党が政権を握る目的で意図的に野党の議員を「引き抜いていた」かつての人為的な再編と、何が違うのかよく分からない。私たちは、現政権の発足後も野党から与党の議員に変身を遂げた「渡り鳥」政治家らを、幾度となく見てきた。

国民の意思とは何の係りもないまま、一夜にして與小野大の政局が、與大野小政局に取って代わる奇異な現象も経験した。

そのような人為的政界再編は、まず民意を裏切る行為である。国民が選挙を通じて作ってくれた議席構図が、派閥と党の利害関係によって勝手に作り変えられるとなれば、どうして代議政治に対する信頼が持てると言えようか。盧候補は、政界再編に対する国民的コンセンサスづくりができているという。しかし、盧候補の言うところの、国民的コンセンサスの実態は何であろうか。議員の党籍は、議員と有権者間の約束である。そのような約束を一方的に破る行為に対して、コンセンサスづくりができるはずがない。盧候補は、地域中心から政策中心への政界再編を行なうとしている。表面的にはもっともらしく聞こえるが、かつて与党が「勢力」を広げる際にも、常に改革と政治発展を前面に押出していた。

さらに私たちの関心を引くのは、盧候補が考えている民主党の政策と理念である。李候補は、盧候補に向けて「民主党は、庶民(低所得者)や中産階級の利益を代弁する政党であって、急進的な改革を推し進める政党ではない」と述べている。盧候補は、このような主張に対し、自らの構想をよりはっきりと明かさなければならないだろう。