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W杯は応援の祭典—韓日の応援団長が抱負語る

W杯は応援の祭典—韓日の応援団長が抱負語る

Posted April. 01, 2002 10:02,   

한국어

***韓国***

「雰囲気を盛り上げないと、応援はおもしろくないと思います」。

2002W杯の時にサッカーファンの先頭に立って、韓国サッカー代表チームを応援する「レッドデビルズ」のシン・インチョル会長(34・写真)は「国を上げて思う存分W杯を楽しめるようにしたい」と抱負を語った。

シン会長がサッカーファンを引き付けられると自信をもって言っている背景には、「歌」がある。昔から韓国人は歌を歌って雰囲気を盛り上げたことに着目し、元気よく歌を歌って応援団の雰囲気に乗ってくるよう応援歌8曲を制作してCDに作り、4月中旬から配布する予定だ。

「リズム感のある歌なので、サッカーファンに楽しんでもらえると思います。応援歌が国民の間に広がれば、スタジアムでは自然に応援団と一つとなって代表チームを応援できると思います」。

応援歌を肩でリズムをとりながら歌えるように作ることで、スタジアムと家でテレビを見ながら応援歌を歌うなど、サンカーを楽しんでもらえるようにするとの計画。ロック歌手がロック音楽のように歌い、聞くだけでも元気が出るので、自然に国民の間に浸透するものと期待している。

しかし、問題はいくら雰囲気を盛り上げても、ファンが思う存分楽しめる空間が足りないことだ。「政府とW杯組織委員会は外国にアピールW杯だけに気をとらわれているが、それは間違いです。韓国国民が思う存分楽しめるW杯にならなければならず、そのための空間が必要です」。

サッカーファンが熱気を発散する場所がスタジアムしかないというのが、サッカー文化の発展を妨げている。シン会長は、「サッカーのエルドラド」欧州では、自国が勝てば全国民が道に出て勝利の喜びで一つになるが、まだ韓国はそういう環境ではないと指摘する。

「韓国がポーランド、ポルトガルを負かしてベスト16入りを果たし、サッカーファンがソウル光化門の通りに押し寄せてくれば、どうでしょうか」。警察は群集の解散に追われるでしょう。今こそ、国民が自然に触れられる空間と文化を作らなければなりません」。

シン会長は、W杯の時に、欧州のサッカーファンが自国のユニフォームを着て韓国を訪れ、自国が勝てば、道に出てお酒を飲みながらにぎやかに喜ぶ姿をよく見かけられると思うが、その時に受ける「カルチャーショック」が大きいものと予想した。自然なサッカー文化づくりに向けて、政府が今からでも気を使わなければならないというのが、シン会長の主張だ。

***日本***

「韓国と日本の両国は未だにW杯本大会で勝利したことがありません。サポーターズの私たちにとっては、今回こそ、善意の競争を展開できる機会です」。

日本サッカー代表チームの応援団「Jサポーターズ(ユニオン)」の会長、松下敬一(31・写真)。彼は2002W杯本大会で日韓両国のサポーターズが自国の代表チームのベスト16入りに向けて、し烈な応援競争を展開しようと話した。

Jユニオンは「ウルトラ日本(ウルトラス)」とともに日本代表チームの応援団を成す二本柱。いつもスタジアムではウルトラス向かい側のゴールの後ろに陣取って応援競争を繰り広げている。会員は約800人。松下氏は大学時代にサッカー選手だった。腰の負傷でグラウンドを離れてから、子供の時からやってきた日本代表チームの応援に積極的に乗り出すようになった。Jユニオンを結成したのは、93年のJリーグ(日本プロサッカー)の発足とともに、一緒に応援していた仲間と自然に集いを作るようになった。Jユニオンは観客席を日本代表チームのユニフォームと同じ青色で埋めるために、ジンーンのTシャーツ300枚を観覧客に配ったこともある。松下氏はJリーグが発足して10年になり、それだけ代表チームの実力も向上したと話す。もちろんサポーターズもともに発展したと確信する。

「以前には好きな選手の活躍以外には関心がなかったが、今は好きな選手の活躍が日本代表チームの成績にどのように結びつくがを考えるようになった」と話している。松下氏は今まで、サッカーを通じて韓国の友達と付き合い、韓国の真の姿を知るようになったと語る。とくに今回のW杯の共同開催は韓国と日本のサポーターズがお互いのよい点を学び合えるまたとないチャンスになるだろうと笑顔を浮かべた。松下氏はW杯本大会が始まる前に、韓国の国際試合を観戦する予定だ。2002年、同時代を生きていく友達をお互いによく知るためだ。



梁鍾久 yjongk@donga.com