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[社説]林東源特使が肝に銘ずべきこと

Posted April. 02, 2002 09:50,   

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明日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に向かう林東源(イム・ドンウォン)特使に少なからぬ期待がかかっている。韓半島に新たな変化をもたらす機会だからだ。

林特使がそのような目的を達成するためには、まず金正日(キム・ジョンイル)総書記に言うべきことをはっきりと、かつ堂々と伝えなくてはならない。今の国際情勢はどうなのか、米国の要求は何なのか、韓国政府はどんな立場にあるのか、などについて率直な意見を交換して欲しい。金総書記の現実認識に役立つような対話になることを望む。

第二に、林特使は自らの任務に対する透明性を最大限確保すべきだ。特使とは、様々な秘密めいた活動をするものだ。林特使の活動も北側との約束や信義から公開できない部分があるだろう。しかし不透明な節が多ければ多いほど、多くの否定的な噂がたち、それは結局南北関係にとってマイナス要因となるだろう。

第三に、林特使は成果に執着しすぎてはならない。目に見える成果を持ってソウルに帰ろうとして欲を出せば、かえって正々堂々たらぬ「取引」を行う可能性が生じる。韓半島の周辺環境や時期を鑑みると、南北対話をより必要とすべき立場にある当事者は北朝鮮だ。それにもかかわらず成果に執着しすぎると、またもや北朝鮮の意図に引きずりまわされる結果となり、結局は「一方的な支援だ」「北朝鮮の顔色をうかがっている」と非難されるだろう。

何より重要なのは、北朝鮮の姿勢だ。北朝鮮は林特使の訪朝を危機脱出のためのその場しのぎに利用しようとしてはならない。今の困難を根本的に改善できる機会としなければならない。そうすれば、林特使の訪朝は南北関係を一段階発展させる契機となるに違いない。