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イスラエル、ヨルダン川西岸を完全掌握

Posted April. 04, 2002 09:38,   

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パレスチナ自治区への軍事攻勢を強めて6日目のイスラエル軍は、3日、ヨルダン川西岸北部にあるパレスチナ自治区のジェニン、ナブルス近郊まで進撃するなど、作戦地域を事実上ヨルダン川西岸の全自治区にまで拡大した。

イスラエル軍は2日、レバノンのイスラム武装組織ヒズボラが、イスラエル軍基地に数百発の対戦車ロケット砲を発射したのに続き、大砲と戦闘機を使って空爆を行ったと、3日外信が伝えた。イスラエルにロケット砲の攻撃が行われたのは2年ぶりだ。

こうした中、国連安全保障理事会は3日午前(韓国時間4日午前)アラブ諸国が打ち出したイスラエル軍の撤退要求決議案を話し合うことにした。

▲イスラエル軍、軍事圧迫を強化〓イスラエル軍は同日、戦車を先頭に、パレスチナ自殺爆弾テロ犯の本拠地とされるパレスチナ自治区のジェニンとナブルス近郊のサルフィトなどに深く進撃した。

パレスチナ側によると、イスラエル軍の戦車50余台が、同日夜明け前にジェニンの北側に進入、パレスチナ民兵隊員と激しい交戦を繰り広げたという20余台のイスラエル軍戦車は、北部の自治区であるナブルスから西南に20キロ離れたサルフィトに何の抵抗も受けず進入、この地域を完全掌握したと、パレスチナ保安筋は伝えた。

一方、南部自治区のベツレヘムでは、パレスチナ武装兵力120余人がイスラエル軍の攻撃から逃れ、キリスト教聖地の一つである聖誕教会に入り、イスラエル軍が教会の周辺を包囲したまま、彼らと交戦していると、目撃者が伝えた。

▲ブッシュの中東政策に米国内で批判高まる〓米国の前現職の高官や国会議員、左右派日刊紙が、ブッシュ米大統領にイスラエルーパレスチナの流血衝突を防ぐため、直ちに行動に乗り出すことを促すなど、ブッシュ政権の中東政策に対する米国内の批判の声が日増しに強まりつつある。

ニューヨークタイムズは2日、社説を通じ、「ブッシュ大統領は中東事態への深い介入を望んでいないかもしれないが、今のような危機状態を変えられる影響力を持った唯一の指導者はブッシュ大統領だけ」と強調した。

これに先たち、ジョジフ氏ら3人の上院議員とオルブライト前国務長官は、ブッシュ大統領に「パウエル国務長官を現地に派遣し、対応策作りに取り組むべき」と訴えた。

ブレジンスキー元国家安保担当補佐官も2日、CNN放送とのインタビューで「ブッシュ大統領の不介入政策はとんでもないもの」と非難した。



河宗大 orionha@donga.com