「折りたためない傘は駄目」日本組織委がＷ杯規定

「このような物品はスタジアムへの持ち込みが禁止となります」

日本のサッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）組織委員会（ＪＡＷＯＣ）は２日、Ｗ杯競技場への持ち込み禁止品目と注意事項を盛り込んだ「試合観覧順守規定」を発表した。

禁止品目の一番目は、折りたためない傘やカメラの三脚、旗竿。これらは騒動が起こった時に凶器にひょう変しかねないからだ。また子どもの花火や火薬などの危険物、ビンやペットボトル、缶、紙ふぶきなど、投げられる物品も禁止となる。もちろん、酒も持ち込み禁止となる。酒は場内で紙コップ入りのビールだけを買って飲むことができる。禁止品目が見つかれば、いったん押収して試合が終わってから返す。

ＪＡＷＯＣの悩みは傘の処理。Ｗ杯の期間が梅雨の時期なので、傘を持ち込む人が多いと予想されるからだ。ＪＡＷＯＣは、折りたたみ傘は持ち込みを許可する予定だが、できるなら雨合羽を持参することを勧めている。

またＪＡＷＯＣは、入場する時の手荷物検査と検査台の通過、身分証明書の提示などの要求についても協力を呼びかけた。入場権の転売や譲渡を防ぐため、入場券に書いてある名前と身分証明書が違う場合、入場が許可されない恐れがあることも改めて強調した。

ksshim@donga.com