「せっかくだから4年後のトリノ五輪までこの勢いを続けたいです。」
最後の五輪挑戦のつもりだった2002ソルトレーク冬季五輪が不運に終わった後、名誉回復を狙った韓国ショートトラックの看板スター金東聖(キム・ドンソン、22、東豆川市役所)が8日、カナダ・モントリオールで幕を閉じたショートトラック世界選手権大会で、男子としては大会史上初の全種目制覇を果たし6冠王の快挙を成し遂げた。男女を合わせると83年カナダのシルビア・ダイグリーが女子全冠王になって以来初めてのこと。
金はこの日行われた男子1000mと3000スーパーファイナル、5000リレーを席捲、前日優勝した1500mと500mを合わせて5種目で優勝した。その上個人総合優勝まで果たし、6冠王となった。韓国が総合優勝のタイトルを取り戻したのは97年以来5年ぶりのことだ。
アントン・オーノ(米国)、マーク・ガニョン(カナダ)らライバルが欠場したが、冬季五輪ノーメダルの悔しさを晴らすには十分な舞台だった。
この日最初の関門である1000m準決勝で力強いラストスパートで危機を逃れた金は、決勝で6周残した時点で先頭に立ち、以後安賢洙(アン・ヒョンス、シンモク高校)との絶妙なレースを展開した末、安と並んで1、2位でゴールイン。
金は3000mでも安とうまく呼吸を合わせ、5分19秒041で優勝し、安、イ・スンジェ(ソウル大)、アン・ジュンヒョン(韓国体育大)に続けて滑った5000mリレーでも最終走者として出場し、最終コーナーで劇的なスパートをかけてカナダ選手を抜き韓国の優勝を導いた。金は今大会の快挙でポイントを追加、1800万ウォンの褒賞金を手にすることとなった。
一方、安賢洙は個人戦で銀メダル2個を獲得、個人総合2位になった。
女子の部では楊楊A(中国)が4冠王となり、個人総合優勝6連覇を達成した中、崔恩景(チェ・ウンギョン、セファ女子高)が3000mスーパーファイナルで優勝した。崔は3000mリレーでもチュ・ミンジン、パク・ヘウォン、チェ・ミンキョンとともに出場し、中国を抑えて優勝、2冠王に輝いた。
高基玄(コ・ギヒョン)は1000mで楊楊Aに続き2位になり、銀2、銅メダル1個で63点を獲得、個人総合で準優勝した。
鞖克仁 bae2150@donga.com