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[社説] 足止め状態の主力戦闘機

Posted April. 09, 2002 09:23,   

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空軍の主力戦闘機であるKF16型機117機は、1カ月が過ぎるまで地上で足止めにされたままだという話は、国民を不安にさせる。

2月末、KF16型機1機が離陸直後のエンジン火災で墜落した事故以来、残りの全てのKF16型機が飛行禁止の状態にある。軍当局は、最大限速かに必要とされる措置を取ることによって、領空防衛に少しでもすき間が生じないよう万全を期すべきだ。それだけが、国民の不安感を解消できる。

軍当局は、2月末の事故原因を徹底的に糾明する前に、KF16型機を続けて運用するのは、高価な国家資産をさらに失う結果を招く恐れがあると説明している。

KF16型機が飛行禁止状態にあるといって、戦力全体の運用において深刻な狂いが発生したわけではないということだ。また、操縦士の訓練計画や哨戒飛行は、シミュレーターや他の機種で替えられ、KF16型機も有事の際はいつでも飛行可能な状態だという。

しかし、主力機が長期間にわたって飛べないというのは、明らかに問題だ。今後の課題は、今回のように主力戦闘機の運用が全面的に中断されることが、二度と再発しないようにすることだ。そのためには、何よりも2月の事故に対する徹底した調査が行われなければならない。

97年以降、すでに3度も発生しているKF16型機の墜落事故が、事実上みなエンジンの欠陥が原因だった可能性が大きいだけに、軍当局はひとまずKF16型機のエンジンメーカーである米プラットアンドホイットニー(P&W)社に対し、透明な調査資料を要求しなければならない。調査の結果、エンジンの欠陥が確認される場合、適切な賠償と後続措置を求めるのも当然の手続きだ。

次期戦闘機(FX)事業の有力機種として浮上した米ボーイング社のF15型機に装着するエンジンをめぐって、現在P&W社とゼネラルエレクトリック(GE)社が激しく競合しているという点から、近く発表される2月事故の調査結果はとくに重要だ。

ともかく、国民の立場で、結論は自明だ。我々の戦闘機に性能だけでなく信頼性も高いエンジンが装着されるよう軍当局が最善を尽くすべきだということだ。