日本の高校歴史教科書「最新日本史」が主張する「独島は日本領土」という主張は、一考の価値もないもう言である。独島は、歴史的証拠、地理的事実、国際法的原則のどの基準によっても、韓国領土にほかならない。また、現在韓国が実効的に支配しているため、日本のもう言は公然とした言いがかりに過ぎないというのが韓国側の判断である。日本が第2次世界大戦で敗れ、勝者である旧ソ連(ロシア)に奪われた島々のような範ちゅうに、独島を入れた教科書執筆者らの想像力にただ驚かされるばかりである。
しかし、日本の「歴史わい曲病」に対しては、隣国として忠告をせずにはいられない。昨年、日本の中学歴史教科書のわい曲の波紋が、韓日関係をいかに悪化させたかは、両国国民がよく知っている。日本政府が、「新しい歴史教科書を作る会」が執筆した教科書の時代錯誤的な歴史わい曲には背を向けたものの、良識ある知識人たちと民間団体の努力で、教科書採択率が0.05%にも満たないという事実も簡単に忘れ去られることではない。スキさえあれば、歴史をわい曲して現実を否定するのが、日本人の本性でないなら、出版社側は誤った内容を是正し、日本政府もそのような方向で問題解決に向けて努力しなければならない。
新しい教科書の検定内容を韓国政府に通報し、最も敏感な「独島」部分を記述させなかった日本政府の態度もまた疑わしい。出版社とぐるになって韓国政府を愚ろうしたのではなかろうか。
日本が、このような姿勢を堅持すれば、真の韓日友好関係を築くことはできない。日本の小泉純一郎首相がソウルを訪問し、金大中(キム・デジュン)大統領と歴史わい曲防止に向けて韓日歴史共同研究委員会の第1回会議を4月中に開催することで合意したのが、ほんの3週間前である。歴史と現実を否定しようとする試みが繰り返えされれば、委員会を発足させるとしても、すっきりとした結果は期待しがたい。日本の良識ある措置を期待する。