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日本の問題歴史教科書 今度は「独島は日本領土」

日本の問題歴史教科書 今度は「独島は日本領土」

Posted April. 10, 2002 09:18,   

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1986年に初めて検定を申請した際、歴史わい曲の波紋を呼んだ日本の高校歴史教科書「新編日本史」が改称された「最新日本史」(明成社)が、9日、日本文部科学省の検定を通過した。

26種類ある高校歴史教科書のうち、唯一「従軍慰安婦」についての記述がなかったことでよく知られている同教科書は、今回の改訂版で新しく「独島(日本名、竹島)は日本の領土」という内容を加えて記述し、波紋が予想される。

同教科書は、本文最後のページの「現代の日本の課題と文化の創造」という欄で、「領土問題については、わが国の固有領土が、他国の脅威にさらされている現実を見落してはいけない」とし「北方領土は、ロシアに占領された状態であり、韓国が島根県の竹島の領有権を、また中国が沖縄県の尖閣諸島の領有権を主張している」と記述した。「独島は日本領土」と記述したのは、歴史教科書では同教科書が2度目であるが、表現はいちばん強い。

同教科書は、今回も「従軍慰安婦」についての記述はせず、太平洋戦争を日本の自衛戦争とする「大東亜戦争」という単語をそのまま使っている。

また、国家主義を標榜した1890年の「教育勅語」の前文を掲載しており、任那日本府説も採択している。しかし「李氏朝鮮」を「朝鮮」と「李氏朝鮮」で併記し、壬辰倭乱当時、刀匠の強制連行、閔妃暗殺の独断性、土地調査事業の強制についての記述を追加するなど、改善された点もある。

今回ともに改訂版の検定を通過した他の5つの歴史教科書は、「従軍慰安婦」の記述は残した。これらの教科書は、5月に見本を作って提出し、8月頃に地方自治体別に開かれる教科書展示会を経て、採択運動を展開することになる。採択された教科書は、来年4月の新学期から一線の高校で使われる。「最新日本史」は、15校で約2400冊(採択率0.38%)が使用されてきた。

これについて外交通商部の秋圭昊(チュ・テクリュル)アジア太平洋局長は、日本の香取駐韓公使に対して「権威ある歴史的証拠と地理的事実、国際法的原則に照らして、独島は韓国の領土だ」と述べ「韓国政府は、このような立場を機会があるごとに日本政府に確固たる態度で明らかにしてきた」と強調した。

政府はしかし、今回検定を通過した日本の高校歴史教科書が、全般的に現行の記述を維持したなか、一部改善した点については肯定的に評価した。

政府はなかでも、韓日両国の首脳間の合意によって、2002年3月に発足した「韓日歴史共同研究委員会」が、今月から本格的な活動に入ることから、これを通じて日本が正しい歴史記述をするように、持続的に努力する方針を明らかにした。



金影植 ksshim@donga.com · spear@donga.com