宇宙で育てた植物の芽、成長が５〜７倍速い 中国が実験

中国国立電子研究所が１２日、宇宙で培養した植物の芽が、そうではない一般的な芽に比べて、成長速度が５〜７倍速いことが分かったと発表した。

同研究所は３月下旬、中国で打ち上げた無人宇宙船でブドウと蘭など３つの植物の芽を培養し育てる実験を行ったことを明らかにし、宇宙で培養して地球に持ち込んだ植物の成長が、地球で正常培養したものに比べ、 成長速度が５〜７倍速くなっていると発表した。

実験責任者である中国国立遺伝子研究所の劉民（リュミン）教授は、「宇宙で培養した植物は地球に持ち込まれた後、毎日３〜５ｍｍのスピードで伸びている。今年秋、宇宙で培養したブドウの芽を栽培農場に送ることができるだろう」と述べた。

中国は今回の実験の成功で合わせて１２の植物の宇宙培養に成功し、中には稲、麦、なす、唐辛子、キュウリなども含まれている。そして、これらの宇宙培養の野菜を大量に栽培するために、山東省、甘肅省、四川省などに大規模な「宇宙野菜団地」を造っている。

中国は先月２５日、西北部、甘肅省の酒泉衛星打ち上げセンターで、無人宇宙船を打ち上げ、この宇宙船は１０日間にわたって宇宙で各種の実験を行った後、地球に帰還した。

ljhzip@donga.com