ベネズエラ、チャベス氏大統領に復帰

ＡＰ通信によると、ベネズエラで軍によって大統領辞任が発表されていたチャベス氏（写真）は辞任発表から２日ぶりの１４日未明、大統領府に帰還した。

カベジョ副大統領はこの日「チャベス大統領は大統領職に数時間内に復帰するだろう」と述べた。

チャベス大統領は１２日、軍部から大統領辞任を強いられてカリブ海のラ・オルチラ島で軍の拘束下にあったが、状況が反転し、ヘリコプターで首都カラカスの大統領府に帰還した。

これに先立ち、チャベス政権下で副大統領を務めていたカベジョ氏は１３日、辞意を表明したカルモナ「臨時大統領」の後をつぎ、大統領権限を代行する暫定大統領として就任宣言を行っていた。

チャベス大統領が軍部の圧力によって大統領を辞任した直後の１２日「暫定大統領」に就任していた経団連会長のカルモナ氏はこの日、軍部によって拘束状態にあると伝えられた。

軍部によるチャベス大統領辞任発表の後、カラカスでは１３日、チャベス氏支持者らがカラカス大統領府に集結し激しいデモを行った。また、西部の空軍基地では一部の軍人が反乱を起すなど、緊張が高まっていた。

カラカス市ではこの日、大統領府付近など市内各所でチャベス氏を支持するデモ隊と警察の衝突により、９人の死者と４０人の負傷者が出たとされる。