「背が低くて茶髪のやつはだれだ」「チェ・ソングクじゅないか」「背は低いがとても速い」
韓国サッカー代表チームの練習が始まった13日、大邱(テグ)スソン区民運動場。サッカー協会の関係者が「プロサッカーの決勝戦と思われるほど、多くの観衆が集まった」と表現した、300人もの観衆の注目を集めた選手は、断然チェ・ソングク(19、高麗大)。
W杯に出場する代表選手の練習の様子を見るために集まったサッカーファンは、代表チームの「有望株」に浮上したチェ・ソングクの実力を直接確認するために、関心を持って見守り、行楽の道に偶然練習場面を目撃した市民は、低い背にもう一度視線を向けた。チェ・ソングクは身長1m70で、練習に参加した代表選手、20人のうち一番背が低い。
チェ・ソングクは約40分間行われた9対9のミニゲームで実力を遺憾なく発揮した。代表チームに初めて抜てきされた5人のうち、唯一1軍選手が着る黄色いチョッキを着て走ったチェ・ソングクは、2ゴールを決めて観衆の拍手を一身に浴びた。前半5分、李敏成(イ・ミンソン)を振り切って左足のミドルシュートで先制ゴールを決め、後半には車ドゥリのパスを受け、右足で追加ゴールを決めた。
練習試合だが、「意味のある」ゴールだった。代表チームに選ばれた後行ったインタビューで、「優秀な選手の前でい縮するのではと心配だ」と言っていたチェ・ソングクにとっては、自信感を持てる契機になったからだ。
また、ヒディンク監督に自分の存在をアピールできるゴールでもあった。合流するかどうかが不透明だった安貞桓(アン・ジョンファン)と、薛鐗鉉(ソル・ギヒョン)が16日合流し、コスタリカ戦の出場競争が一層激しくなった状況で、実力を遺憾なく発揮することで、ライバル選手より有利な立場に立った。
チェ・ソングクは「練習試合で得点したのが大きな意味を持っているわけではないが、でも気分はよい。自信感も生まれた」と、満足そうな顔だった。
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