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[社説]大統領府は弘傑氏の疑惑を隠すのか

[社説]大統領府は弘傑氏の疑惑を隠すのか

Posted April. 15, 2002 09:44,   

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大統領府が、金大中(キム・デジュン)大統領の3男弘傑(ホンゴル)氏と未来都市環境代表の崔圭先(チェ・ギュソン)氏の不正疑惑を報告した金銀星(キム・ウンソン)前国家情報院(国情院)次長を叱責したという。まったく理解できないことだ。

ただでさえ、弘傑氏はロサンゼルスに豪華邸宅を持っており、月平均8700万ウォンの小遣いを使うなど、野党の攻撃対象になっている。金大統領も、野党側のそのような主張が数回報道されたので、関心はもったことだろう。しかし、大統領府側が内部でどのような措置を取ったかは明らかでない。表面的には「事実無根の野党の政治攻勢」と一蹴した。

大統領府側は、今回の弘傑氏と崔氏の不正コネクション疑惑も、根拠のない謀略程度に考えているのだろうか。それで、大統領の息子を保護するための措置として、国情院次長の報告をうそと叱責したのだろうか。

まず、金前次長の報告が、金大統領にまで届いたのだろうか。金大統領が弘傑氏の不正疑惑の報告を受けたにもかかわらず、金前次長だけを叱責したのなら、金大統領も非難は避けられない。大統領が私的な感情にとらわれているという声を聞くことになるだろう。

金前次長の報告が途中で消えたなら、より問題は大きい。弘傑氏と崔氏が、大統領府秘書室の報告ラインに圧力を加えてそうなった可能性もなくはない。弘傑氏は、金前次長に電話で「助けてくれるどころか、中傷するのか」と抗議したという。もしそのような圧力が働いたなら、圧力を加えた方も、圧力を受けて報告書を金大統領に伝えなかった公職者も、厳正な問責を当然受けなければならない。

崔氏の場合、武器取り引きの介入説まで出ている。彼の不正疑惑は、氷山の一角だけが現われている可能性が高い。従って、大統領の3男が関与したとして、今回の不正疑惑をうやむやにする場合、国家的不幸を育てることになるかもしれない。国民が大統領府の態度をより注視するのもそのためだ。