Go to contents

釜山郊外で166人乗り中国旅客機墜落 生存者39人

釜山郊外で166人乗り中国旅客機墜落 生存者39人

Posted April. 16, 2002 09:42,   

한국어

釜山郊外の金海(キメ)国際空港に着陸しょうとしていた北京発金海行きの中国国際航空機が、15日午前、付近の山に激突し、乗客・乗員166人のうち、115人が死亡、12人が行方不明になったが、39人が助かった事故直後、消防救助隊と警察が現場に直ちに出動して救助活動を行ったが、墜落地が山の中である上、雨が降るなど悪天候が続き、救助作業は難航した。15日午前11時23分、中国国際航空CA129便(ボーイング767型機)が金海国際空港北側の慶尚(キョンサン)南道金海市池内洞(チネドン)にある神魚(シンオ)山中腹の標高390メートルのトッテ山に墜落した。 墜落機は、午前9時37分北京を出発して午前11時35分に金海空港に到着する予定だった。墜落機には韓国人135人、中国人19人、ウズベキスタン人1人の乗客155人と乗員11人、合わせて166人が搭乗していた。目撃者によると、墜落機は高度を下げて低空飛行していたが、突然、炎上して墜落し爆発したという。墜落機から救助され金海聖母病院で治療を受けている韓国系中国人の金・ムンハク(35、中国の吉林城)氏は「間もなく着陸するのでシートベルトを締めるようにというアナウンスが流れた直後、機体が急速に降下した」と話している。

▽事故現場 〓 トッテ山の頂上には飛行機の胴体の残骸が散らばっており、煙が激しく立ち上っていた。生存者は機体の外に跳ね出されたケースが多く、飛行機の胴体から担架で運び出された死亡者は火傷がひどかった。

事故現場では、慶尚南道と釜山(プサン)市消防本部所属の119救助隊員、警察、兵士ら1500余人が救助作業を行ったが、濃霧や雨で救助作業ははかどらなかった。

▽事故原因 〓 金海空港の航空管制を担当する空軍第5戦術飛行団は、同日午前11時20分ごろ墜落機から着陸要請を受けて、当時の気象状況を調べた結果、着陸制限値を下回ったため、着陸を許可したと発表した。

空軍は、着陸制限値は雲の高さ700フィート、視程2マイルであるが、当時の気象状況は雲の高さ1000フィート、視程2.5マイルだったと説明した。空軍は、当時風が海から陸地に吹いており、墜落機は北側から着陸しようと、滑走路の西側を回って神魚山の方に旋回していた時に墜落したと推定している。

釜山航空庁と空軍の関係者は「墜落機は正常な着陸のためには、神魚山に到達する前に旋回しなければならない。しかし、神魚山中腹のトッテ山に激突していることから、旋回地点を誤って事故を起こしたものと推定される」と語った。

釜山航空庁は同日3時ごろ、墜落機のブラックボックスを回収し、正確な事故原因の究明に乗り出した。

▽病院への移送、救助活動 〓 救助された50余人は、金海聖母病院など金海市内と釜山市内の病院で治療を受けている。収容した遺体もこれらの病院に安置された。

事故が発生すると慶尚南道は、道消防本部に状況室と事故収拾対策本部を設け、金海市に事故収拾のための現場指揮本部を設置した。また、中央119救助隊と慶尚北道、釜山、ソウルの消防本部のヘリコプターや特殊装備など150の消防装備を集めてて救助活動を行っている。

釜山市も事故支援対策本部を設け、15人の医師からなる移動救急医療団を事故現場に急きょ派遣しするとともに、遺体を安置するため38の病院の霊安室を確保した。

中国の反応 〓 中国政府は、国際航空公社所属の旅客機が初めて大規模な事故を起こしたことに戸惑いを隠せなかった。中国国際航空公社は事故直後、緊急対策会議を開き、関係者を現地に急きょ派遣した。同社のスポークスマンは「事態収拾のため最善を尽くす」と話した。