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[社説]金大統領は息子の問題から目をそらしてはいけない

[社説]金大統領は息子の問題から目をそらしてはいけない

Posted April. 17, 2002 09:26,   

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金大中(キム・デジュン)大統領の3人の息子の問題で、国中が揺れているが、大統領府(青瓦台)と与党は検察の捜査を見守ろうという消極的な姿勢を貫いており、失望感を禁じ得ない。

国民の目には責任を取ろうとする人が一人もいないものと映っている。

さらに、息子一人の場合はすでに青瓦台に不正疑惑が持たれていると報告されていたが、黙殺されたとの話も出ており、青瓦台の状況認識が実に安易であるという感をぬぐえない。

韓国社会で子どもの問題はまさに両親の問題に直結する。息子が不正を行った時、それがそのまま父の汚名となり、父が乗り出して謝罪するのが、国民感情である。金大統領が息子の問題で、口を固く閉ざしているのはこのような国民感情とはかけ離れたものだ。

もちろん、法的にみれば、今の段階では疑惑の段階にとどまっており、事実として確認されたものは何もない。しかし、政治とは法に頼ってばかりはいられないということを、金大統領自身がだれよりもよく知っているだろう。大統領の家族の名前が不祥事関連で取りざたされるということ自体が、国民に謝罪しなければならないことである。すべてが明らかになった後は、すでに手後れとなる。

これまでも検察は数回、大統領の親族がらみの問題について捜査に乗り出したが、徹底的に解明されたことはない。それだけ、聖域のない捜査をするという信頼を与えられず、このような心配は今も残っている。特別検事制、国政調査、息子自らの検察出頭などの話が出ている所以だ。

金大統領は97年、野党の総裁を務めていた時、韓宝事件について、当時の「金泳三大統領は特別検事制を受け入れ、大統領の息子も国会の聴聞会に出て証言してこそ、韓宝の真実が明らかなり、金大統領が責任をまぬがれることができる」と述べた。今も状況は同じだ。金大統領は検察の捜査とは別途に、3人の息子の問題について真実を語るべきだ。そして、決心すべきことがあれば、決心しなければならない。