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李東国、レギュラーに向け背水の陣

Posted April. 18, 2002 10:40,   

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大邱(テグ)でトレーニング中のサッカー国家代表選手のうち最も人気のある選手は、李東国(イ・ドングク、23、浦項スチーラーズ)だ。トレーニングが終わり、グラウンドからバスで移動する時、李の周囲に群がるファンが最も多い。代表チームのコーチングスタッグがサインで大忙しの李に出発を催促しても、小学生から40代の主婦まで幅広い年齢層のファンの間をくぐりぬけてバスに乗るのは容易ではない。李を待つために、選手たちを乗せたバスの出発が遅れるのも日常茶飯事だ。

98年にプロデビューした李は、ルックスのよさと鋭いシュートで「全国的なスター」になったが、今は以前のような人気はなくなっている。数多くの負傷やドイツ適応の失敗などでファンの期待ほど成長できなかったからだ。

しかし大邱でだけは、李は大人気だ。李が浦鉄(ポチョル)工業高校を卒業し地元プロチームの浦項でプレーしているため、地元意識が働いたようだ。

中学校3年生のイ・テイン君は「野球は李承鎏(イ・スンヨプ)、サッカーは李東国だ」と話し、シン・ヨンチョルさん(43)は「やはりこの地方の出身なので親しみが湧く」と話した。

李が練習試合でゴールした時は、ひときわ歓声と拍手が大きくなる。決定的なチャンスでゴールを逃した時は、残念がるため息が漏れる。他の選手たちとは画然と違う反応だ。

李は20日、大邱で行われるコスタリカ戦に向け気合を入れている。以前のようにうまくプレーできなくても変わりなく応援してくれるファンに、素敵なゴールで応えなくてはならないと考えているようだ。

特に今回の試合は、W杯出場のために重要な試合だ。レギュラーはともかくエントリー入りさえ不透明な李にとって、コスタリカ戦はもしかしたら最後のチャンスになるかもしれない。

チェ・ソングク(高麗大)とチョン・ジョングク(テシン高校)が加わり、安貞桓(アン・ジョンファン、ペルージャ)と薛鐗鉉(ソル・ギヒョン、アンデルレヒト)まで合流し、さらに激しさを増す競争で生き残るためには、この試合で結果を出さなければならない。黄善洪(ファン・ソンホン、柏レイソル)と崔龍洙(チェ・ヨンス、ジェフ市原)が合流する中国戦では、出場チャンスさえ手にできるかどうか不確実だ。

李は「ヨーロッパ転地トレーニングの時、1試合しか出場できなくて気が重かったが、ここに来てからはトレーニングする時ファンが応援してくれて元気になれた。体調がよいので出場さえできるなら、うまくプレーする自信がある」と話した。



buddy@donga.com