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フロイトの「夢」を連想[モータル・トランスファー]

フロイトの「夢」を連想[モータル・トランスファー]

Posted April. 19, 2002 09:54,   

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「ベティーブルー37.2」でよく知られているフランスのベネックス監督の「モータル・トランスファー」(Mortal Transfer)はテーマ通り、死が移されるという設定のスリラー映画。

精神科医師のミッシェルは、若い貴婦人オルガとの相談途中に、眠ってしまい彼女の首をしめて殺害する夢に驚き、目覚めてみると、実際にオルガが死んでいた。それ以降、すぐに眠ってしまうミッシェルは、盗み癖のある女教師などの話を幻聴で聞いたりしながら、オルガの遺体をどうすべきか迷ってしまう。

「モータル…」は一見フロイトの「夢の分析」を連想させる複雑な仕組みで観客に負担を与える。夢を媒介とし、人間の内面の殺人欲望などを複雑に見せるからだ。現実と夢を行き来する点は、長子の「蝶々の夢」とも似ている。

しかし、ミッシェルがオルガの遺体を遺棄する過程を、反転が入り交じったコメデイで解いていき、映画の意味が不透明になっていく。

「ベティーブルー37.2」で主役を演じたジャン・ウィグ・イングラドがミッシェル役を演じる。18歳以上、観覧可能。19日封切り。



宋寅壽 issong@donga.com · 李哲熙 klimt@donga.com