「かえるの子はかえる」
1970年12月14日、第6回アジア競技大会の水泳競技が行なわれたタイのバンコク国立プール。当時高校2年生であったチョ・オリョン選手が、自由型1500Mで、飯田、村田などの日本のスター選手をしりぞけて優勝した。
30数年経った2002年4月19日、京畿城南(キョンギ、ソンナム)の第2総合運動場の室内水泳場で行なわれた第74回東亜水泳大会(東亜日報社主催、大韓水泳連盟主幹)。
自由型1500Mの男子高校生部門の決勝で、チョ・ソンモ(17、海南高2年)が15分49秒81の大会新記録を出しタッチした瞬間、1000人あまりの観衆が起立拍手を送った。17日の自由型200M優勝に続いて1500Mでも優勝を果たし、2種目で国内最強を立証した。
チョ・ソンモは「アジアのオットセイ」と呼ばれたチョ・オリョン氏(51)の次男。2000年にオーストラリアのブリスベンへ水泳留学に発ったチョ・ソンモは、昨年帰国、父親の母校である海南高に入学して、来る釜山(プサン)アジア競技大会を目標に練習を続けてきた。
チョ・ソンモは、自由型400Mと1500Mでアジア競技大会2連覇を達成した父親に続こうと、自由型200Mと1500Mに力を入れ、釜山アジア競技大会で2種目優勝を狙っている。
水源(スウォン)競技体育高校のダイビング場で行なわれたシンクロナイズドスイミングでは、女子高校生部門のイ・ミンジ(17、トゥンチョン高3年)の活躍が目立った。イ・ミンジは、同日のソロで、93.334点を獲得して1位になったのに次ぎ、デュエットでも1年後輩のホン・ヨンジン(17)と息を合わせて93.167点を獲得、2種目で優勝を収めた。
今回の大会は、4日間で85もの大会新記録が出された。
大会最優秀選手(MVP)には、平泳ぎ女子中学生部門の200Mで、2分30秒23の大会新記録で優勝したチョ・アラ(15、水源ソンウォン女子中学3年)が選ばれた。ターンが世界レベルのチョ・アラは、今回の成績で控え選手から国家代表に抜擢され、アジア競技大会の平泳ぎ100Mと200Mの出場権を獲得した。
田昶 jeon@donga.com