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関節炎患者に朗報  太極拳関節炎運動

Posted April. 22, 2002 09:45,   

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退行性関節炎でいつもひざに痛みを感じている主婦の李さん。医師から運動を進められたが、どんな運動をどう始めればいいのか戸惑っている。水泳がいいという話は聞いているが、もともと水を恐れるため、あまり気が進まない。どこでも簡単にでき、関節に無理のない運動はないだろうか。

李さんのような関節炎患者に最適の運動が紹介された。漢陽(ハンヤン)大医科大学リウマチ病院の鞖祥哲(べ・サンチョル)教授、ソウル大看護大学の李恩玉(イ・ウンオク)教授、順川郷大看護大学の宋羅潤(ソン・ナユン)教授は、関節炎患者のための太極拳関節運動(別名タイチ)が痛みを和らげ、筋肉の硬直化を防ぐ効果的な運動だという研究結果を昨年11月米リウマチス学会で発表した。

太極拳は1600年代から中国で広く普及している武術だ。オーストラリアの家庭医学科の医師ポール・ラム博士は、この太極拳を関節炎患者も容易にできるように変えた。ラム博士自身が関節炎患者だった。

関節炎患者に運動が必要だということはだれもが知っている。運動をすれば、関節とその周辺筋肉が強化されるとともに、エンドルフィンが生成され痛みも減少する。痛いからといって運動をしないと、ちょっとした散歩だけでも息がつまり、疲れるようになる。

しかし、ジョギングやエアロビクスなどの運動はひざに無理を与え、水泳は近くにプールがないとか、中耳炎、鼻炎などの理由でできない人が多いと鞖教授は話す。

ところが、太極拳関節運動は、一度習うと自分の部屋にでもできる実用的で、経済的な運動だ。

鞖教授研究チームが00年12月から01年7月まで間、漢陽大付属病院に来院する関節炎患者72人を対象に12週間調べた結果、太極拳関節運動をした患者は、そうでない患者と比べて、関節の痛みは44%、関節の硬直化は11%程度減少した。また、服筋力は33%、バランス感覚は78%程度増加した。

鞖教授は「太極拳は関節炎患者に適した運動だ。それだけでなく、関節炎にかかりやすい5 0代以上の人がこの運動をすれば、関節炎が予防できる。研究結果にもとづいて、太極拳関節運動を世界中に普及していく計画だ」と語った。

李恩玉教授が会長を勤める大韓健康専門学会の看護婦を通じて普及させる予定だ。漢陽大リウマチス病院は、5月から月1回講演会を開く予定。(問い合わせ02−2290−9216)



蔡智榮 yourcat@donga.com