非武装地帯の歩哨所勤務を志願していた脳性マヒ1級障害者のパク・セホ氏(34、釜山海雲臺区盤松2洞、写真)が、本人の希望どおり入隊することができた。
国防部は今年の2月初め、歌手のユ・スンジュン氏の兵役忌避の波紋後、国防部のホームページに「1日でもいいから、非武装地帯の歩哨所で勤務したい」と寄せたパク氏に、軍番を与えて入隊を許可したと、25日明らかにした。
これによって「88パラリンピック」の2冠王であるパク氏は、30日に西部戦線の前進部隊に入隊する。パク氏は、先月入隊することになっていたが、前線の気温が低いため入隊が遅れた。
部隊に向かう列車に乗って入隊するパク氏は、1泊2日の間、歩哨所勤務をはじめ、新兵の基本教育を受けた後、5月1日に名誉戦役証を受け、2等兵で除隊することになる。
パク氏の入隊志願に感動して入隊を志願した他の障害者2人も、ともに入隊し、同じ訓練を受ける予定だ。
パク氏は、夫人イ・サンミ氏(38)を通じて「夢を果たせてとても嬉しい。多くの青年に、神聖な国防義務の大切さを知らせたい」と語った。
パク氏は、車椅子を使い、右腕だけが使える重症の障害者で「一本の腕で果たした世界」という自叙伝を出している。88パラリンピックに続いて今年釜山で開かれるアジア競技大会パラリンピックで砲丸投げとこん棒投げの2種目に出場する予定だ。
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