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韓国のトータル・サッカーVS中国のオフェンス・サッカー

韓国のトータル・サッカーVS中国のオフェンス・サッカー

Posted April. 27, 2002 10:57,   

한국어

「トータルサッカー」と「オフェンスサッカー」との勝負。

27日午後7時、仁川(インチョン)市の文鶴(ムンハク)ワールドカップ(W杯)スタジアムで行われる韓国と中国のサッカー代表チーム試合は、両チームとも戦力を一層レベルアップしたため激戦が予想される。

韓中サッカーがAマッチ(国家代表チーム間の試合)で最後に対決したのは、00年10月レバノン・ベイルートで開かれたアジア杯レバノン2000大会での3位決定戦だった。韓国が李東国(イ・ドングク)の決勝ゴールで1−0で勝利した。歴代戦跡は14勝9引分け(90年の北京ダイナスティーカップの決勝戦で韓国のPK勝は、公式集計では引き分け)で韓国が圧倒的な優位を占めている。

ところが、最近は事情が違う。両チームとも外国人監督を迎え入れ、プレイスタイルが一転した上、とくに中国は2002W杯サッカ大会のアジア地域予選を経て、史上初の本大会への出場を決めており、その後厳しい訓練を続けてきた。

ヒディンク監督の率いる韓国代表チームは、攻守双方から相手を攻め込むトータルサッカー。守備時にはストライカーも攻めに加わって、相手のパスエリアを封じ込める一方、ボールを奪うと直ちに後方の守備ラインがハーフラインまで前進し、相手を攻め込む。従来、韓国サッカーのトレードマークだった対人マーク、ロングパスによるサイド突破とは大きく変わっている。

「ワールドカップの請負人」ボラ・ミルティノビッチ監督が率いる中国代表チームは、伝統の高さとスピードに多様な攻撃ルーツが加えられた。フォメーションは、ミッドフィールドをダイアモンド型で配置した米代表チームと類似しているが、プレイメーカーの齊鴻(26、上海)を軸に、短いパスで両サイドを追い込む攻撃ルーツが威力を増している。それとともに、フリーキック、コーナーキックなどセットプレイ時には、身長180センチ以上の守備手が一斉に加わって、パワーと高さを備えた中国サッカーの伝統的な特長を最大限発揮する。

両チームの運命を分けるのは、交代でプレイメーカーに出戦する韓国の「両ジョンファン」、尹晶煥(ユン・ジョンファン)と安貞桓(アン・ジョンファン)と中国の攻守のつなぎ、齊鴻だ。ミッドフィードからパワーとパワー、スピードとスピードが互角になっているだけに、逆襲のチャンスを得た時の鋭いパス一発で勝敗が決るものと予想される。

韓国は、中国が本大会の試合相手である米国、ポーランドと同じDF4人のシステムを採用しているため、W杯本大会に備えあらゆる攻撃ルーツを活用し、その可能性を点検する計画だ。

一方、25日韓国入りして間もない間、韓国戦のための練習で試合への強い気合をみせた中国代表チームは、26日には文鶴スタジアムでグラウンド適応練習をした。同日、韓国代表チームは、ソウル郊外にある坡州(パジュ)国家代表トレーニングセンター(NFC)で、中国チームの最近の試合をビデオで分析した後、最終練習に臨んだ。



鞖克仁 bae2150@donga.com