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[社説]金大中大統領はなぜ自ら謝罪しないのか

[社説]金大中大統領はなぜ自ら謝罪しないのか

Posted April. 27, 2002 10:58,   

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金大中(キム・デジュン)大統領が昨日、朴仙淑(パク・ソンスク)大統領広報首席秘書官を通じて行った息子たちの問題に対する「間接的な謝罪」は、かえって「安易に事態を収拾して済ませようとしているのでは」という批判を受けかねない。

まず、そのような「間接的謝罪」で国民感情をなだめられると考えたならば、大きな勘違いだ。王朝時代や独裁政権の下でしかありえないような最高権力者周辺の不正疑惑が連日、国民の怒りを買っているのが、今の状況ではないだろうか。それなのに、大統領がスポークスマンを通じて「間接的な謝罪」をしているようでは、国民の気持ちを知らなさすぎるのか、あるいは徹底して無視しようとしているようにしか見えない。

金大統領は5年前、韓宝(ハンボ)事件に関連して、金泳三(キム・ヨンサム)前大統領の息子、賢哲(ヒョンチョル)氏の不正疑惑を先頭に立って糾弾し、賢哲を拘束して捜査するよう要求したことがある。その当時の立場が正々堂々たるものだったとすれば、自身の息子の問題については沈黙を貫き「間接的謝罪」で済ませようとする金大統領の姿勢を、国民はどう理解すればよいのだろうか。

金大統領はこの日、W杯、経済、南北関係、公正な選挙管理など当面の国政課題に集中したいと話した。しかし金大統領が3人の息子の不正疑惑にそのように消極的に対応するならば、いくら国政に専念するといっても、国民の支持を得ることはできない。今のように国民の心が離れていれば、効果的な任期終了も困難だろう。

検察の徹底した捜査のためにも、金大統領は心から謝罪すべきだ。大統領府側は「金大統領の直接的な立場表明が検察捜査に影響を与えかねないため、そうすることはない」としたが、それは間違った判断だ。逆に「間接的謝罪」は、金大統領の誠意に疑問をもたせ、検察の捜査に無言の圧力として作用する可能性が高い。そうなれば、検察はまた大統領府の顔色ばかりうかがうようになるかもしれない。

金大統領は、息子たちの問題に関する限り、これ以上政治的考慮をする余地がないというのが我々の判断だ。まず国民に対する謝罪から先に行うのが、問題を解決する正しい順序だ。