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「韓国は世界を驚かす」ヒデインク監督

Posted May. 02, 2002 09:24,   

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「西帰浦(ソギポ)でのキャンプの途中で秘密のトレーニングを数度行うから、ヘリコプターを飛ばさないで下さい。」

インタビューの度に、ウィットのきくジョークで座をわかす韓国サッカー代表チームの司令塔、ヒディンク監督(55)が1日、大韓サッカー協会会議室で行ったワールドカップ代表23人の選定の背景と今後の計画を説明する席でも、余裕をうかがわせるジョークを飛ばした。昨年末、済州(チェジュ)キャンプ中、放送用ヘリが競技場に現れ驚いたことを指して言った言葉だった。

そして、すぐに特有の自信にあふれる表現で記者会見を圧倒した。「我々の技量を最大限発揮して世界をあっと言わせる」と。

この日のヒディンク監督の記者会見のキーワードは「ブライトネス(brightness)」だった。会議室の照明のように、W杯はもちろん韓国サッカーの未来も明るいという意味だった。

「W杯以降もサッカーは続く」と話したヒディンク監督は、「最近韓国サッカーの潜在力を改めて感じている」と、韓国サッカーの未来のためにストライカーのチェ・ソングク、ディフェンダーのヨ・ヒョジン(以上高麗大)、GKのヨム・ドンギュン(全南)らルーキー3人を2日から始まる西帰浦キャンプに特別に参加させることにしたと語った。

−W杯まで残りの期間の準備計画を詳しく話して欲しい。

「体力トレーニングと戦術トレーニングを並行する。弱点を部分的に補完する微調整となるだろう。加えて、スコットランド(16日)、イングランド(21日)、フランス(26日)など世界的強豪チームとの試合を相次いで行うが、仮に負けたとしても韓国チームにマイナスにはならないだろう。逆に、このようなチームと戦ってみることが韓国にとって1段階ステップアップするための大きなチャンスだ。言いたいことは、選手たちがどのチームと当たっても持てる技量を最大限引き出せるほど自信を持っているという点だ。」

−尹晶煥(ユン・ジョンファン)と安貞桓(アン・ジョンファン)がぎりぎりで選抜され、李東国(イ・ドングク)と高宗秀(コ・ジョンス)がついに脱落したが・・・。

「まず、二人のジョンファンは豊かな潜在力を持つ選手だ。しかし安は所属チームの試合になかなか出場できず体力や技術の面で遅れをとっていた。尹は自分が攻守を主導していた所属チームが2部リーグに降格したのが致命的だった。2部リーグでは、ハイレベルな試合力を維持するのが困難だ。しかし、二人は最近、最後のトレーニングで印象的な活躍をした。」

李東国はスターなのに有頂天にならず、まじめにトレーニングに臨んだ。だから苦渋の決定となったが、エントリーの制限があるため、どうしようもなかった。昨年のコンフェデレーションズカップの時、与えられたチャンスを生かせなかった高宗秀も同じだ。二人ともまだ若いから、W杯以降もいくらでも新たな可能性が見出せる。」

−現時点で韓国の1次リーグの勝敗を予想するなら・・・。

「予選で3戦全勝するチームはめったにない。私は選手たちの自信に期待をかけているが、韓国が今後の強化試合で負けたとしても失望しないでもらいたい。オランダも、98年フランスW杯直前のナイジェリアとパラグアイとの試合で大勝したにもかかわらず、W杯初戦のベルギー戦で0対0の引き分けとなった。しかし、我々は自信があったので、あわてなかった。また、海外では我々の決勝トーナメント進出の可能性を低いとみているが、我々の技量を充分に発揮すれば、世界を驚かせる結果になるだろう。」

−最近、鄭夢準(チョン・モンジュン)サッカー協会会長がW杯以降も留任する意思を明らかにしたが・・・。

「今はW杯だけに専念したい。鄭会長の意思は、長期的に韓国サッカーの発展を考えてのことなのだろう。そのような意味で嬉しい。」



鞖克仁 bae2150@donga.com