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[社説]分譲の特恵供与を受けた130人は誰か

[社説]分譲の特恵供与を受けた130人は誰か

Posted May. 04, 2002 09:40,   

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金銀星(キム・ウンソン)元国家情報院(国情院)第2次長が、2審で提出した嘆願書の内容は、彼が国情院の国内情報の責任者であったことからも、事実である可能性が高い。1審で懲役2年の実刑を宣告された金元次長が、この時期に重要な事実を公開した意図は別にしても、城南市盆唐区白宮(ソンナムシ、ブンダング・ベックン)・チョンジャ地区にある「パークビュー」マンション分譲の特恵供与の疑惑は、決してうやむやにされてはならない。

一般のマンションの分譲は、分譲の特恵供与を未然に防ぐために、大学入試に劣らず、細かい手続きが法規で定められている。しかし、同じマンションでも、店舗つき高層分譲住宅は、事業者が任意に随意契約したり、先着順に分譲することができる。パークビューマンションは、契約の競争率が100倍を超えていた。このような法の盲点を利用して、いわゆる力のある高位の公務員が、裏から割り込んで、特恵を受けていたのである。

このマンションの事業施行者であるH1開発は、99年5月に、土地公社から商業用地を買い入れ、3カ月後には、城南市から店舗付高層住宅や商店が混在する複合用地への用途変更の許可を受けた。当初、ポスコ開発が、売買契約を結んでいたが、用途変更が難しいとみて解約した。その土地を中小建設会社が購入して、用途変更の許可を受けたことにより、政権の実力者が介入した疑いが提起されたのだ。事業施行者が、高位公職者に分譲の特恵を供与したなら、公正でない事業の予防線に利用したのではないかと疑われてもしかたがない。

公職者の財産公開や登録を義務づけた公職者倫理法の趣旨からも、このマンションの分譲の特恵供与を受けた高位公務員や判事、検事、そして国情院幹部ら約130人の名簿と資金の出所を明らかにしなければならない。単に解約をしたのか、それとも第三者に金品を受け取って分譲権を譲渡したのかについても捜査されなければならない。この名簿を捜査することで、白宮・チョンジャ地区の用途変更をめぐる謎を、意外にたやすく解くことができるかもしれない。国情院が、当事者らに解約を勧めたなら、その記録がどこかに必ず残っているはずだ。

この機会に、こうした分譲の特恵供与が、今後も起こリ得る店舗つき高層分譲住宅の供給規定を、早急に改定するこも求められる。