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90分+体力増強、代表チームの済州特訓

90分+体力増強、代表チームの済州特訓

Posted May. 04, 2002 09:55,   

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「今から用意するワールドカップ(W杯)ベスト16入りに向けた秘訣は二つだけ…」

2002ワールドカップのベスト16入りに向けて済州西帰浦市(チェジュ・ソグィポシ)のパラダイスホテルにキャンプを張って、3日から本格的な練習に入った韓国サッカー代表チームの残り一ヵ月間の訓練目標は「体力増強」と「セットプレーの完成」の二つ。

体力訓練は3月の欧州遠征の際から行ってきた。90分間をフルタイムでプレーしても、疲れない体を作ること。レーモンド・ベルハイエン体力訓練専任トレーナーが、代表チーム選手一人一人の体力をテストして訓練のたびに瞬間スピードと持久力スピードなど、厳しい体力補強訓練をさせている。韓国代表チームのヒディンク監督も7対7などのミニゲームをフルタイムでプレーさせ、「プレイング体力」の向上に心血を注いでいる。

ヒディンク監督は同日、「体力訓練をずっとやっていきたい。また、秘密練習を続け、セットプレーを整えるつもりだ」と述べ、今回の西帰浦キャンプの方向を明確にした。

セットプレーはヒディンク監督が今まで集中的な練習を行わず最後まで先送りしてきた部分。専門家もゴール決定力が落ちる韓国チームが、ゴールを決められるもっともよいチャンスが、コーナーキックやフリーキックだとして、セットプレーに力を入れることを注文している。

ヒディンク監督は「専門のキッカーを選定するとともに、訓練の繰り返しを通じてキックの正確性を高める一方、約束されたプレーを行えるよう選手間に息を合わせることにも力を入れていく」と述べた。

専門家は「何よりも、今回の訓練期間にフリーキックとコーナーキック専任のキッカーを決め、キックの熟練度を高めなければならない」と口をそろえる。いまのところ、直接蹴飛ばすフリーキックは李天秀(イ・チョンス)、安貞桓(アン・ジョンファン)などが有力となっている中、ミドルシュートは宋鍾国(ソン・ジョングク)と柳想鉄(ユ・サンチョル)が、左右のコーナーキックは李天秀、李乙容(イ・ウルヨン)、宋鍾国などが専門要員になるものとみられる。

辛文善(シン・ムンソン)SBS解説委員は「今新しい戦力の補強は事実上難しいと思う。世界的な水準のチームに対抗できる体力訓練を並行し、最終エントリー23人に今まで磨いてきた戦術の完成度を高めさせるしかない。韓国としてはゴールを決められる可能性がもっとも高いセットプレーに重点を置くべきだ」と話した。

一方、代表チームは3日午前5時から8時までの3時間、雨が降ったため午前はホテルのスポーツセンターでウェートトレーニングをした後、午後は競技場で戦術訓練に取り組んだ。ヒディンク監督は同日午前、西帰浦市内に最高56mmの雨が降り、グラウンドの状態がよくない上、水が引かず選手の負傷を懸念して自主的な体力訓練に変えるなど、慎重な態度を示した。



梁鍾久 yjongk@donga.com