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「地獄の訓練も笑いながら」韓国サッカー代表チーム

「地獄の訓練も笑いながら」韓国サッカー代表チーム

Posted May. 06, 2002 09:36,   

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「地獄の訓練だって?でもどうしてこんなに楽しいんだろう。」

済州道(チェジュド)西帰浦(ソギポ)のカンチャンハク競技場で行われている韓国サッカー代表チーム「ヒディンク師団」のW杯に向けた最終キャンプ。「地獄の訓練」と呼ばれる体力トレーニングが2時間以上続いたにもかかわらず、どうしたわけか選手たちの表情はとても明るかった。地獄の訓練は、選手たちが最も嫌っていたはずのトレーニングなのに、始終、和気あいあいとした雰囲気の中で続けられた。選手はみな、汗だくで息切れしていたが、満面の笑顔だった。

なぜだろう。選手たちの態度が以前とは違っていた。宋鐘国(ソン・ジョングク、23、釜山)は、「辛いと考えたらもっと辛くなるのが体力トレーニング。選手たちは皆でトレーニングを楽しもうと努力している。楽しんでいるうちにいつの間にかトレーニングが終わっている」と話した。李乙容(イ・ウルヨン、27、富川)も、「いつからか体力トレーニングが楽しくなった。笑いながらトレーニングするので、それほど辛く感じない」と話した。

ヒディンク監督は5日「この3日間、厳しいトレーニングを行った。これから2日間は抑えぎみにトレーニングして、もう一度2、3日の間、今回よりさらに厳しいトレーニングを行う予定だ。今月中旬までに、選手たちの体力を最高に引き上げたい」と話した。また、「他の全てのことと同じだが、楽しんですれば辛いことが耐えられる。これまで楽しめと強調してきた。初めは、韓国の選手たちはトレーニングに対して受け身だったが、積極的になった」とも話す。

ここにはヒディンク監督のち密さも一役買っている。ヒディンク監督は、選手たちが厳しい体力トレーニングに熱中できるよう、楽しいプログラムを作った。キム・ヒョンテGPコーチは、「体力トレーニングの合間、合間に興味を引き出すイベントを入れるため、選手たちは楽しんで参加するようになった」と話している。

代表チームの体力トレーニングは、毎回スタイルが変わる。スピードトレーニングの時は競争心をあおるためにリレーゲームをさせ、背筋力を強化させる時はボールを利用して興味をそそる。選手同士が体を互いにぶつけあうトレーニングもある。このため、体力トレーニングというよりは遊んでいるように見える。

しかし効果はてき面だ。「欧州組」の薛鐗鉉(ソル・ギヒョン、23、アンデルレヒト)は、「ベルギーでこのようなトレーニングをしたことがない。きついけど体力が向上し、今はどんなチームと当たっても勝つ自信がついた」と話す。キム・グァンミョン・テクニカルコーチは「選手たちの体力が見違えるほど向上した」と評価している。

代表チームは、3日から3日間にわたって体力トレーニングに専念した。3日と4日にはスピードと全身の持久力をつけるトレーニングと腕、脚、背筋力をつける基礎体力トレーニングに集中した。また4日午後と5日には、6対6、7対7などミニゲームで10分走って2分休むというやり方でインターバルトレーニングを行い、プレー中の体力を向上させるトレーニングを続けた。

一方、ヒディンク監督は、この日トレーニングが終わった後「6日と7日の2日間は、西帰浦東部球場で非公開トレーニングを行う」と発表した。非公開トレーニングでは、セットプレートレーニングにフォーカスが当てられる見通しだ。



梁鍾久 yjongk@donga.com