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心を読み取る老人に出会い、一気に成長した少年「ハートインアトランティス」

心を読み取る老人に出会い、一気に成長した少年「ハートインアトランティス」

Posted May. 07, 2002 09:18,   

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映画「ハートインアトランティス」は、スティーブン・キングが1999年に発表した同名の小説集を映画化した作品。

乾燥した現実をしがないと感じる一人の少年が、読心術の能力を持つ老人と交わす、暖かい友情を通して成長していく過程を描いた。

白髪混じりの写真家バービー・ガーフィルド(デービッド・モス)は、幼なじみのふ報を聞き故郷のコネチカットに帰る。友人が残したのは、古い野球グローブだけ。友人の形見を受け取った彼のもとに「初恋の相手」だったキャロルも、すでに亡くなったという「ふ報」が伝わる。彼は、涙をぬぐいながら11歳の夏を思い出す。

1950年代、早くして父を亡くしたバービー(アントン・エリチン)は、カネに厳しい母とふたり暮らし。バービーの11回目の誕生日、母のプレゼントは、ただで発行してもらえる大人用の図書貸出カード。しかし、自転車がほしくて落ち込んでいるバービーに、見知らぬ老人のテッド・ブロティガン(アンソニー・ホプキンス)が救いの手を差し出す。

テッドは、心を読み取る超能力者。テッドは、バービーが情緒的に健やかな成長を遂げられるよう、アシスタントの役を喜んで引き受ける。一方、テッドの超能力を利用しようとするFBIが彼の行方を追っていると知り、テッドを気に入らないと思っているバービーの母は、FBIに彼を密告する。

バービーは、テッドから、アトランティスのように魔法のパラダイスにいるような子ども時代と、傷だらけの大人の人生について対照的な話を聞いているうちに、いつの間に心の背が伸びているのに気づく。

子ども時代のバービーを演じたアントン・エリチンの好演と、アンソニー・ホプキンスの熟した演技がうまく調和を成している。

「シャイン」を演出したスコット・ヒックス監督の作品。12歳以上。10日封切り。



趙梨榮 lycho@donga.com