政策金利であるコール金利(翌日物)が8カ月ぶりに0.25%引き上げられる。
中央銀行の韓国銀行(韓銀)は、7日開いた金融通貨委員会で、5月中のコール金利の誘導目標を現在の年4.00%から0.25%引き上げ、年4.25%にすることを決めて即日実施した。 これによって、金融機関の預金と融資の金利が引き上げられ、不動産市場など国内景気の過熱気味が多少抑えられるものと予想される。
金通委がコール金利を改定したのは、2001年9月の米同時多発テロ事件の時、景気低迷を防ぐため4.5%だったコール金利を4.00%へ引き下げて以来約8ヵ月ぶり。
韓銀の朴昇(パク・スン)総裁は「低金利による家計部門の過剰な借り入れで、大量の金が出ている」とし「物価を安定させるために、早期利上げが必要だと判断した」と述べた。
韓銀の推定によると、3月末の通貨総額(M₃)は1060兆ウォンで、増加率の目標範囲(8〜12%)を超過した13%台にのぼっている。前年同期比の通貨総額の増加率が13%台に進入したのは、99年6月以降34ヵ月ぶりのこと
朴総裁は「株価が下落し、米経済が不透明な状況で利上げを行ったのは通貨信用政策の効果が6カ月後に現われるため予め措置を取ったもの」だとし「大きな枠から考えると、4.25%も低金利であり、テコ入れ策としての低金利基調も当分維持する考え」と付け加えた。
金通委は、生産、消費、輸出、投資など景気が回復軌道に乗ったものの、原油価格と不動産価格の上昇など不安要因が潜在しており、下半期には物価上昇率が高まるだろうとの見通しを示している。
金相哲 sckim007@donga.com