金大中(キム・デジュン)大統領次男の弘業(ホンオブ)氏と三男の弘傑(ホンゴル)氏が来週中に検察に召喚されものとみられる。
検察は5日、ベンチャー企業である「未来都市環境」の代表崔圭善(チェ・ギュソン)被告が、弘傑氏に3億ウォン(3000万円)を渡したと証言したことが、事実として確認されたことによって、来週中に弘傑氏を召喚し事情聴取を行う方針を固めた。また弘業氏は「李容湖(イ・ヨンホ)ゲート」と関連して、来週中に召喚される予定だ。
検察は、また、崔被告が野党ハンナラ党の尹汝雋(ユン・ヨジュン)議員を通じて、李会昌(イ・フェチャン)前ハンナラ党総裁にカネを渡したという、与党民主党の薛勳(ソル・フン)議員の発言を立証付ける関係者の供述を確保していると発表した。
▲弘傑氏が3億ウォンを授受〓検察は銀行口座の捜査などを通じて昨年3月、崔被告の口座に入れてあった3億ウォンが、100万ウォンの小切手300枚で降ろされ、弘傑氏に渡された事実を確認した。
検察によると、この3億ウォンは、崔被告がコンクリート・機械の製造会社であるD社にタイガープールス・インターナショナル(TPI)の株式1万2000株を売却した代金だ。検察は、崔被告がどのような名目でこのカネを弘傑氏に渡したのかについて捜査している。
検察は、カネが渡された時点が、TPIがスポーツくじ事業の事業者に選定された直後であり、カネの出所もTPI株式の売却代金だという点に注目している。
しかし、検察は、このカネが具体的な犯罪とからんでいる手掛かりは依然として確保されていないと説明した。
▲李会昌前総裁の金銭授受疑惑〓検察は、TPI代表の宋在斌(ソン・ジェビン)容疑者と弘傑氏の義理の兄弟である黄(ファン)インドン氏から、李前総裁の金銭授受疑惑を裏付ける供述を確保している。
宋容疑者は検察で「崔被告が3月末『ハンナラ党のための保険にも入っている』と話した」と供述したと、検察は伝えた。宋容疑者は「後ほどソウル市の金熙完(キム・ヒワン)政務副市長から『崔被告は李前総裁が米国を訪問する時も助けており、ハンナラ党の尹汝雋議員を通じて李前総裁に20万ドルを渡した』という話も聞いている」と供述した。また、黄氏は、検察で「崔被告が2月末『李前総裁の息子、正淵(ジョンヨン)氏と電子メールを交わす仲であり、近くハンナラ党の国際特別補佐役を務めるようになりそうだ』と述べた」と供述した。
これに対し崔被告は「李前総裁の訪米日程に関与していたのは事実だが、カネを渡したことはない」と供述したと、検察は伝えた。
検察は近く尹議員らを召喚し崔被告からカネを受け取ったかどうかについて取り調べる。
李明鍵 gun43@donga.com · myzodan@donga.com