「ゴルフの皇帝」は人をみる目も普通の人と違うんだろうか」
米PGAツアーで2週間連続でアジア選手が優勝したことを受け、現地のマスコミは「黄色い突風が太平洋を渡って押し寄せてくる」と、大きな関心を示しながら一斉に報道した。「アジア勢の侵攻」という表現が新聞紙上に登場した中、タイガーウッズ(アメリカ)はチェ・キョンジュ(スーペリア)と丸山茂樹(日本)の「優勝リレー」にどんな反応を見せただろうか。
タイ人の母親からアジア人の血が受け継いだウッズは、丸山がバイロン・ネルソン・クラシックで優勝した日、突然「アジア選手たちが急にいい成績を出しているのはたまたま運がよかったからではない」と発言した。アジアには技量のすぐれた選手たちが多いため、そのような土壌をくぐり抜けてアメリカの舞台に進出した選手なら、いつ優勝してもおかしくないという意味だ。ほぼ毎年アジアで開かれる大会に出場しているウッズのアジアのゴルフに対する評価は、誰よりも説得力があるように聞こえる。
よく「らくだが針の目をくぐり抜ける」に等しいとたとえられる米ツアーに進出した選手たちの技量はまさに紙一重の差であるため、誰でもトップになれるというのがウッズの説明。
このようなウッズの言葉のように、PGAツアーで「天国と地獄」は隣り合わせである。チェは先週コンパック・クラシックで味わった初優勝の感激が消えないうちにバイロン・ネルソン・クラシックでカットオフ脱落という苦渋をなめた。
一方、丸山はチェが優勝した大会でカットオフ脱落したが、すぐ次の大会で優勝杯を胸に喜ぶことができた。
丸山が優勝する場面をテレビでみていたチェは、ライバル意識に再び火を付けられたかのように、「自分にとって新しい刺激になったし、これからいい意味での競争をしていきたい」と話した。
金鍾錫 kjs0123@donga.com